サトウキビから砂糖ができるのは知っています。
それは子供でも知っているくらい、有名な話です。

ただ、サトウキビからできた砂糖は知っていますが、
元のサトウキビを見たことのある人は少ないように思います。

筆者も見たことはありませんし、サトウキビについてほとんど知りません。
沖縄で栽培されているということを知ってるくらいです。

そこで今回のこの記事では、

・サトウキビについて
・サトウキビの歴史
・サトウキビの沖縄での栽培(作り方)
・サトウキビの沖縄での収穫時期
・サトウキビの食べ方
・サトウキビの保存方法
・サトウキビの種類
・サトウキビの生産量ランキング

といったことを中心に見ていきたいと思います。

 

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サトウキビについて

サトウキビは沖縄の方言で「ウージ」と呼ばれます。
もちろん沖縄県で最も多く栽培されている農作物です。

沖縄の暖かい気候とマッチして、昔から沖縄の農家の人が育ててきました。
サトウキビの栽培面積は広く、沖縄県にある畑の約半分の面積を占めるほどです。
サトウキビ農家も、農家全体の70パーセントにもなります。

 

サトウキビの歴史

サトウキビは元々、パプアニューギニアという赤道に近い国で、
1万7千年くらい前から農作物として栽培されていました。

そして当時の琉球にきた経緯は、インドネシアを経て、インドのガンジス川、
それから中国を渡って伝わってきたと言われています。

儀間真常(ぎましんじょう)という人が、サトウキビから砂糖を作る
「製糖法」と言われる技術を、中国の福州(ふくしゅう)という地区に人を渡らせて、
その技術を習得させて日本でも広めたと言われています。

そして黒砂糖は1623年に最初に作られて以来、
琉球を代表する輸出品として、戦前まで扱われていました。

 

サトウキビの沖縄での栽培

サトウキビの植付けには3つの種類が存在します。

その1 夏植え
その2 春植え
その3 株出し

夏植えと春植えに関しては、「挿し木植え」という方法で、
キビの枝を挿すことでサトウキビを栽培するのです。

夏植えは収穫するまで1年半かかります。
春植えは1年かけて栽培して、どちらも春先に収穫します。

3つ目の株出しという栽培方法は、
収穫した後に残る株から発芽させて栽培していくやり方です。

ただしこの株出しの場合は、土地がやせるのを防ぐために、
3年ほど行った後は、紅イモなど他の農作物を植える等して
土地を休ませた後に、夏に挿し木植えを行います。

 

サトウキビの沖縄での収穫時期

キビの特性として、気温が下がることで
キビの成長が緩やかになり、茎の中の糖分が増すのです。

製糖工場の稼働に合わせて収穫は12月に始まり、稼働が終了する翌年の4月まで続きます。
刈り取ったキビを放置しておくと糖分が変わってしまい、品質が下がってしまうので、
収穫後なるべく早く製糖工場で製糖できるように、計画的にそして手際よく収穫されるのです。

いまだに沖縄のほとんどの地域では、人の手による刈り入れがされています。

倒し鍬と脱葉鎌という道具を使って収穫されています。

 

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サトウキビの食べ方

サトウキビからできる砂糖を食している人は多いのですが、
サトウキビそのものを食べたことがある人というのは、少ないように思います。

サトウキビって食べられるのでしょうか?

実は、サトウキビ自体も食べられて販売もされています。

 

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感想(16件)

沖縄では伝統的にサトウキビをそのまま食べてきたみたいですね!

ただし、サトウキビを食べるというよりは、その甘みを吸い取るという感じです。

 

サトウキビを食べる3つの手順

手順1 サトウキビを適当な大きさに折る
手順2 皮をむく
手順3 口で甘みを吸い取る

 

 

サトウキビの栄養価(可食部100g当たり)

エネルギー 396(kcal)
炭水化物 98.8(g)
ナトリウム 10~30(mg)
カルシウム 10~35(㎎)
カリウム 142(㎎)
マグネシウム 3~20(㎎)
リン 1.1(㎎)

 

サトウキビの保存方法

さとうきびは沖縄以外では、あまり流通はしていないのですが、
もし生のままもらった時などは、保存するのには注意が必要になってきます。

常温でも保存可能ですが、もしあなたが住んでいる地域が高温多湿の環境だと、
糖質が多いので発酵がかなり進みやすくなってしまうのです。

1,2週間くらいすると、徐々に酸っぱいような匂いがしてきて、食べられなくなってしまいます。

これは細菌や酵母が付着しているために、酢酸発酵や乳酸発酵、
アルコール発酵が起こりやすいためで、これらが起こらないように保存したほうが良いのです。

もし冷蔵庫に入れてしまうと、乾いてしまい食べにくくなってしまうのです。

真空パックに入って販売されているサトウキビは、常温なら2週間くらいもつのですが、、
そうでないものは1週間以内に食べる、もしくは加工したほうが良いと思います。

冷凍すると、あの独特の触感がなくなってしまいます。
それに、解凍するときに水分を吸ってしまうので、食べにくくなってしまうのです。

ですから、理想的には涼しい場所で日光などが当たらない場所に保管するか、
野菜室がある冷蔵庫で湿度を保ちながら保存するのがよいと思われます。
このような保存方法が比較的長く、サトウキビを保存できる保存方法です。

 

サトウキビの種類

ドウバサトウキビ

植物全体が赤茶色になり、日光を十分に浴びると色が濃くなるのが特徴。

 

サトウキビ バリエガツム

葉に乳白色の斑があるのが特徴。

 

サトウキビの生産量ランキング

日本国内ランキング

トップ1 沖縄県

トップ2 鹿児島県

1位は言わずと知れた沖縄県で、768,900トンの生産量を誇り、
2位が鹿児島県で528,500トンの生産量を誇っています。

シェアをパーセンテージで直すと、
沖縄が59.3%で鹿児島県が40.7%となっています。

この2県以外でのサトウキビの生産はほとんど行われていないようです。

 

世界ランキング

トップ1 ブラジル

トップ2 インド

トップ3 中国

トップ4 タイ

トップ5 パキスタン

 

1位のブラジルは758,548,292トンで、
2位のインドは306,069,000トンです。
そして3位の中国は104,404,000トンとなっています。

日本は52位となっています。

世界の生産量は桁が違いますね!

 

まとめ

サトウキビって我々人類の生活を長いこと支えてきてくれています。

本当に、深い縁で結ばれた農作物ですね。

こうしてサトウキビについて知ると、なんだか愛着がわいてきます。
これから砂糖を口にするときには、ちょっと違った味わい方ができそうです。

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