介護百人一首って知ってますか?

ちょっと聞きなれない言葉ですよね。
これって一体どういったものなのでしょうか?

 

ただ、最近ではこの介護百人一首が
どんどん広がってきているようです。
すごく気になりますよね!

今回は、そんな介護百人一首に迫ってみましょう!

 

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介護百人一首とは

介護百人一首は、もともとNHKの番組内で
紹介された短歌が始まりでした。

 

介護の日々を詠んだ「介護短歌」を2004年から
福祉番組の中で紹介したのがきっかけでした。

介護する人、そして介護される人の双方が、
日々の介護の中で感じる、
悲しみ、つらさ、笑い、怒りが歌になったのでした。

 

このような介護の中で感じる本音を詠んだ「介護短歌」は、
紹介されるたびに人気を呼んでいったのでした。

やがて日本全国から多くの介護に関する短歌が
番組に送られるようになったのでした。

 

このように反響が高まるにつれて、
2006年からは、介護に関わる全ての人たちから
広く短歌を募集し始めたのです。

そして、その中から100首を厳選する
「NHK介護百人一首」というものが確立されたのでした。

 

この100首に選ばれた作品は、Eテレ「ハートネットTV」で紹介されます。
また、「NHK介護百人一首」展が全国各地で開催されて、
この100首がパネルになって展示されます。

 

多くの人々が、「介護短歌」に組み込まれた想いを感じています。

介護百人一首実際の例

目を閉じる力のすでに無き父にタオルをかけておやすみを言う
(赤田 文女)

短歌の意味

目を閉じる力もなく、
開きっぱなしの自分父親がかわいそうだと思い、、
施設のケアマネージャーさんに相談して、タオルをかけてあげました。
タオルをかけてあげたら、父親はやっと瞳を閉じることができました。
そして静かな寝息を立てながら、眠りに落ちてくれました。

 

 

外泊の夫(つま)の介護のなき今宵(こよい)なぜか淋しく孤独の眠り
(赤座 初子)

短歌の意味

彼女の夫がケアセンターに外泊しました。
その夜は、介護の必要がなく良かったと思いきや、
持無沙汰になってしまったのです。
そしてそこには、大きな静寂が。
それに耐えられずに、心は夫への思いでいっぱいです。

 

『NHK介護百人一首』のウェブサイトには、
このような素晴らしい短歌がたくさん寄せられています。

その歌の意味やそれを詠んだ背景も記載されているので、
さらに分かりやすく、読んでジーンとくるものがたくさんあります。

これらの歌を読むと、人生は儚く、辛いものだなと思うことがあります。

 

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介護百人一首が存在する意味

介護について考えることは、
言い換えれば老いを考えることであり、
それと同時に病いを考えることにも繋がります。

どちらも避けることはできません。

 

そしてその向こうに待っている死も免れることはできません。

だからこうして、介護百人一首が存在することで、
早いうちから介護について知っておくことは大切なのです。

 

そして、介護の中で感じる苛立ちや、怒り、
そして喜びなどの喜怒哀楽を、
短歌に表現することは大切なのかもしれません。

まとめ

今回は介護百人一首について書いてみました。

誰の世話にもならずに死んでいきたいと
我々はそう思います。

 

それができる人もいますが、
その一方で、病気や老いなどのために
介護が必要な人も出てきます。

 

この短歌を通して、
こういった介護をしている人たちと、
されている人達が感じる本音を
一人でも多くの人に知ってもらいたいものですね!

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