岩出雅之は帝京大学ラグビー部を全国9連覇に導いた監督です。
全国9連覇ってすごいですね。
口で言うのはカンタンですが、実行するのはとても難しいと思います。
それをいかにして成し得たのか、そしてかれはどんな経歴の持ち主なのか、
今回はそこに焦点を当てて迫ってみたいと思います。
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岩出雅之のプロフィール
生まれ年 | 1958年 |
出身地 | 和歌山県新宮市 |
ラグビー歴 | 日本体育大学ラグビー部 |
実績 | 全国大学ラグビー選手権大会優勝(1978年) |
指導者として
滋賀県八幡工業高校を7年連続花園に導く |
高校ラグビー日本代表監督 |
帝京大学ラグビー部監督(1996年〜) |
全国大学ラグビーフットボール選手権大会9連覇(2009年〜2017年まで) |
日本選手権でNEC勝利 「打倒トップリーグ」達成(2014年) |
「監督が無理やり選手を成長させようとすると、結局は指示待ちになる。」
トップダウン型から学生の自主性を引き出す指導へ転換し、V9中の帝京大ラグビー部監督、岩出雅之氏の指導論に迫ります。#帝京大学 #大学ラグビー #岩出雅之 #雑用 #出世ナビ #nikkeisyle #一押しhttps://t.co/VUr4HsLX3m— NIKKEI STYLE (@nikkeistyle) 2018年11月17日
帝京高校のラグビー
岩出が監督に就任した1996年当時のチームのプレースタイルは守り重視でした。
それを少しずつシフトし、徐々にボールを大きく動かすという現在のスタイルにへと変化させていきました。
9連覇を達成した2017年のテーマは「楽しむ」でした。
岩出雅之自身、昔は楽しむというと甘いというイメージがあったようです。
しかし、現在では何かを乗り越えていく過程を楽しむ、辛い状況も乗り越えていくために楽しむという
深い意味で考えられるようになったとラジオのインタビューで答えています。
プロ顔負けの科学的アプローチ
管理栄養士やアスレチックトレーナーという科学的なアプローチを取り入れています。
常にトレーニング、栄養、休養のバランスをとりながら、プロ顔負けの方法で選手の肉体を支えています。
また、血液検査で疲労度を測るなど、その手法はサッカー日本代表でも採用されている手法と同様な方法で、
より的確に選手起用ができるようになっています。
戦略の完成に関しては、年度ごとに仕上げます。
毎年度ごとの目標を掲げ、不可能なことは次年度に仕上げるようにしています。
詰め込み過ぎると、練習時間が異常に長くなり、睡眠時間に影響してしまい返って逆効果になってしまうためです。
きちんとした睡眠時間を確保することがとても大切であると考えています。
日ごろの練習から集中力を高めておくことで、怪我の防止にもつながっています。
学生は大きな未来があるので、長い目で見てあげることが重要だと考えています。
教育方法
これまでの学生スポーツでありがちな1年生が一番辛いというものを変えました。
例えば、トイレ掃除などは4年生が行うシステムになっています。
その理由として、1年生という立場の時に学生生活に徐々に慣れてもらうためです。
そこで詰め込み過ぎて、逆に嫌いにならないようにするためです。
そして一番いやなトイレ掃除をしている4年生を見て、1年生が尊敬の念を覚えるという計らいもあるのです。
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チーム一丸
ベンチに入れる選手は一握りです。
そしてレギュラーになれる選手は、またその仲でも限られています。
そういった選手を見守る、ベンチ入りさえできない選手が100人以上いるのが現実です。
確かにそういった選手達とベンチ入りできた選手達との間で、心に差が出来てしまうものです。
しかし、ベンチ入りできない選手にも敬意を払うことで、
帝京大学ラグビー部が一丸となっていくことが大切だと考えています。
ラジオインタビューはこちら
まとめ
今後10連覇に関しては、選手の教育に関しても練習に関しても、量も質も高めていきたいと語っています。
まだまだ、改善できるできる余地はあるはずなので、そこを積極的に見つけて改善しています。
そして「楽しむ」ということをもっと掘り下げて、しっかりと実践していくことが大事です。
矛盾するようですが、10連覇にこだわりながら、10連覇にこだわらない1年を送っていきたいといっていました。
それは、常に今あることに集中して、一瞬一瞬にベストを尽くすということです。
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