最近はストローを廃止しています。
スタバや他の日本企業も
この流れに追随しています。
この理由はなぜなのか、
そしてどんな効果をもたらしてくれるのでしょうか?
それによっておこる問題や代替案などはあるのか、
ここで一緒に考察してみましょう!
ということで今回は、ストロー廃止に迫ってみたいと思います。
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Contents
ストロー廃止
多くの企業がストローを廃止する傾向にあります。
日本国内でみても『スターバックス』、『マクドナルド』、『ガスト』といった
大手の飲食業界を中心にこの動きが広がっています。
そしてホテル業界でも『マリオット・インターナショナル』や
『ハイアットホテルズ』などもこの潮流に乗ってストローを廃止しています。
これに対して戸惑いを隠せない人も多いのは確かです。
今まで使っていたストローで飲みたいと思う人は多いのではないでしょうか?
しかし、企業が廃止に踏み切った理由はそれなりに大きなものがあります。
これは環境問題が根本にあるのですが、
その理由などについて詳しく掘り下げてみたいと思います。
陸地や川で捨てられたプラスチックが海にやってくる
ジョージア大学のジェナン・ジャムベック教授がこれについて述べています。
沿岸地域だけで考えても、年間では480万トンから1270万トンと推定されます。
それらのほとんどは、陸地や川で捨てられた後に、
風に運ばれたり水に流されたりして、海に流れ着いたものだというのです。
また、アメリカ大洋大気庁の発表では、太平洋上には160万平方キロメートル、
のプラスチックごみが漂っているというのです。
言い換えると日本の4倍以上の面積にわたるのです。
きっかけは1動画の拡散だった
それはある痛々しい動画の拡散が大きなうねりを生むきっかけになりました。
その動画では、テキサスA&M大学の海洋生物学調査チームがコスタリカ沖で、
鼻に何かが刺さったような一匹のウミガメを発見したのです。
それはとても痛々しい姿でした。
そしてチームがそれを鼻から取り除いてみると、刺さっていたのはなんとストローだったのです。
その動画は2019年1月までにも3300万回以上再生されており、
ストローが海で平和に暮らす生物に害を与える認識になったのです。
ちなみに、チームはこのウミガメからストローを抜きました。
その途中にウミガメは出血していましたが、その後に無事出血は止まり
1時間ほどしてから元気に海に戻すことに成功しました。
このウミガメは運よく取ってもらえたから良かったのですが、
これに似たことになっている生物はもっといるということです。
言い換えれば、何の手も打ってもらえないでその生涯を終えていく生物のほうが
圧倒的に多いことを考えると、背筋がぞっとしませんか?
このような動画をみたら、何とかしなければいけないと感じるのが普通だと思います。
この動画の拡散で世界中の大企業のリーダーたちも、
ストロー廃止に向けて立ち上がったのは言うまでもありません。
スタバは2020年までにストロー全面廃止へ
スタバ、プラ製ストロー全廃へ 年10億本削減 https://t.co/gePVTO47HQ
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2018年7月9日
こうした流れの中でスターバックスは2020年までに、
ストローを全面廃止することを発表しました。
これ以外にも、米大手ホテルチェーンの
マリオット・インターナショナルは2018年7月に画期的な発表をしました。
それは2019年7月までに、
プラスチックストローやプラスチックマドラーの全面廃止というものでした。
マリオット・インターナショナルは全世界6,500カ所以上の傘下ホテルを有していますので、
10億本以上のプラスチックストローと
約2.5億本のプラスチックマドラーの使用をやめることができると言うことです。
これは大きな資源の節約にもなりますし、
経費の節約にもなります。
そしてなんといっても環境保護に大いに役立ってくれるでしょう!
こういった大手の企業が率先してやってくれるのは、嬉しいことですね。
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ストローの代替案はあるのか?
スタバは2020年までにストローの全面廃止を発表したのは良いのですが、
どのような代替案を持っているのでしょうか?
そこで、スタバが発表したのは飲み口のついたフタです。
これに伴い、コーヒーの値上げは行わないとのことです。
ですから、スタバファンは値段はそのままで環境保護に貢献できるということになります。
スターバックスが率先してこの問題に取り組んでくれるのは、
本当にうれしい限りですね!
ストロー廃止による問題はあるのか?
ストローを廃止すると良いことばかりのように見えますが、
それによって浮かび上がる問題はあるのでしょうか?
カナダの医療・公共政策評論家によると、
ダウン症や認知症、脳卒中の後遺症、神経筋疾患などの問題がある人が
飲み物を飲む場合に、特に曲がるストローの重要性は大きいと言います。
そのために、ストローがないと彼らにとってはかなり不便になるということを指摘しています。
真の問題解決方法は?
ストローを全面廃止するのは素晴らしいことです。
環境にもよく、資源の節約にも、経費の節約にもなります。
おそらくメリットのほうが断然多いと思います。
90%以上がメリットであると思われます。
しかし、その一方で体が不自由な人には不便さがあるのも事実です。
ですから、必要に応じて使えるようにしておけばよいのだと思います。
必要な人には出す、それでよいのだと思います。
そしてもっと大事なことは、ごみが拡散しないようにすることです。
使ったストローを捨てるべきところに捨てて、
その辺にまき散らさないことです。
そうすれば海にまで流れ着いて、
海に生きる生物を傷つけることなどなくなります。
まとめ
今回はストロー廃止に迫ってみました。
環境を守るため、資源の節約のために努力することは大切なことです。
確かに、それをやっていく過程でも問題は起こってくるでしょう。
しかし一番大切なことは、それをしっかりと乗り越えて、
よりよい未来へと進んでいくことだと思います。
ということで、今回はストロー廃止について書いてみました。
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