会社や自治体などで行われている検診や人間ドック、皆さんは毎年きちんと受けていらっしゃいますか?
日本では多くの人が、「年に一度は健診を受けたほうが良い」と思っているはずです。
しかし、海外では健診を受けることが、必ずしも良い事とはされていないのです。

今回は人間ドックについて考えたいと思います。

健康サロンのNOBUです!

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人間ドックと検診の違いは?

人間ドックと検診は同じでしょうか?
いいえ、同じではありません。

会社の健診より多くの検査をするのが特定健診で、人間ドックはさらに多く調べると思ってください。
多く調べる人間ドックは、普通の健診より優れているのでしょうか。
必ずしもそうではありません。
一般的には、症状や他の検査値異常などから特定の病気が疑われない限り、検査は慎重に使うべきだと考えています。

検査を慎重に行うべき理由

理由1

検査そのものが時間やお金の負担になります。
また、苦痛を伴う検査、出血や感染症などのリスクがある検査、体を傷つける検査など、それぞれ慎重に使うべき理由があります。

 

理由2

検査をして良かったと思える時は、早期治療が有効な病気をタイミングよく見つけられた場合だけです。
癌検診はこの目的で行われています。
厚生労働省が自治体を通じて推奨している検診以外にも、癌の早期発見に使えそうな検査は色々ありますが、そのほとんどは検診として成立しません。進行が遅く症状が出てからの治療でも間に合う場合とか、逆に進行が速すぎて検診でも早期治療にはつながらない場合なども多く、すべての検査が効率的に早期発見に役立つわけではないのです。

 

理由3

検査をした事による害もあります。
異常値があれば、さらに多くの検査をする事になり、検査自体の負担が膨らみます。

深刻な病気が見つかって不安になり、生活が崩れる可能性もあります。
すぐ治療するべきか、様子を見るべきかの判断は難しく、「念のため」と思って手術などの負担が大きい治療をした結果、実は治療しなくても良かったと分かる事もありえます。
さらには、病気が見つかった事で保険加入に影響が出たり、就職・転職に影響が出る事も考えられます。

たとえ見つかったのが実際には放っておいてよい病気ということもあり得るのです。

健康な人に対する検査は、さまざまな側面を検証した上で、利益が害を上回ると確認できたものに限って行うべきです。

 

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人間ドックの利益と害

人間ドックの内容は様々なので、統一的にデータを示すのは難しいですが、原則として「病気がなさそうな人には検査の価値は低い」と言えます。

検査は病気があるかないかはっきりさせるために行います。
検査をする前から病気があるとはっきりしている人に追加の検査をしても、診断が変わることはめったにありません。
ちょっとした症状があって、まれにある致命的な病気とも見分けがつかない、といったときに検査が役立ちます。
実際には病気がありそうかなさそうかは微妙な程度の違いがあります。

健診/検診は、病気がない事がはっきりしている人に検査をするものですので、一般的には診断のための意義が小さいと考えらます。
正しく診断する事の価値が非常に大きい場合、例えば癌を多く発見できるといった場合、検査の害に見合うだけの利益が得られます。

同じ検査でも、対象者の年齢が低かったり、病気がなさそうな場合、さらに利益が小さくなります。
この為、癌検診は対象年齢を限定しています。
癌検診よりも若い人を対象にした、比較的致死性の低い病気を探すと、どうなるでしょうか。
検査は多くなりますので、検査による害は確実に増えます。
その分利益もあるかもしれません。
しかし、害に勝るかどうかは明らかとは言えません。

癌検診でさえ、年齢や検査の頻度等の条件が細かく決められています。
これは実際のデータを取って検証した結果、この条件に少しでも合わない人には平均して害が利益を上回ると考えられたためです。
検証された条件から離れれば離れるほど、また、対象者を増やせば増やすほど、利益は平均して小さくなって行きます。
害は確実に増え、利益は増えたとしても極小になっていきますから害が勝ります。

人間ドックの害

簡易的な採血項目・胸部レントゲン撮影や腹部エコー検査、そして胃のレントゲン検査や便潜血検査等々。
これだけ多くの検査をして異常がないのならば、「癌の心配は全くなく、健康な身体なのだろう」と思ってしまう方も多いのではないでしょうか?

しかし、残念ながらこのような簡易な検診や人間ドックでは、癌の早期発見は難しいのです。
毎年このような検診で異常が見つからなかったにもかかわらず、病院やクリニックで受けた検査で進行癌が発見される事も少なくありません。
このような簡易な検診では、様々な身体の部位での癌の早期発見については全くあてにならないとさえ言えるのです。

 

多くの検診や人間ドックを実施している施設の大多数の医者は、自身の施設の簡易な検診や人間ドックは自分自身は受けていません。
なぜなら、通常の人間ドックや検診では、早期癌を見つけることは難しいと分かっているからです。
簡易な検診を行っているクリニックの院長なども、自身はCT検査や胃カメラ、大腸内視鏡検査など、
癌を早期で見つける為のきちんとした検査を他の施設で受けている現実があります。

 

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