コンビニのおでんは手軽で便利ですよね。
寒い季節だとついつい買ってしまいたくなりませんか。
バラエティ情報番組『トリックハンター』(日本テレビ系)で、「コンビニおでんをおいしくするトリック」が放映されました。
ローソンによると、美味しくするトリックは鍋の仕切りの穴にあるそうです。
おでんの具材にはダシを出すものとダシを吸うものがあります。
仕切りに絶妙な穴を開けることで、効率よくダシが具材に吸収され、美味しいおでんが出来るそうです。
しかし、騙されてはいけません。
コンビニおでんの真のおいしさのトリックは、鍋の仕切り穴などではありません。
食品添加物の巧妙な使い方にあり、そのおいしさはおでんの具材やダシ本来の味ではありません。
添加物によっておいしく感じさせられているのです。
スポンサーリンク
練り物への添加物
ある三陸海岸の老舗の練り製品メーカーは、大手コンビニチェーンとおでんの練り製品を納入する仮契約を結びました。
仮契約には「仕様」という品質についてのさまざまな取り決めがありました。
それらをすべてクリアすると本契約となります。
練り製品メーカーでは、仕様に沿った製品づくりを始めました。
しかし、どうしても「練り製品はおでんのダシ汁の中で8時間浮いていること」という仕様をクリアする事が出来ませんでした。
おでんの具になる練り製品は、スケトウダラなどの魚肉のすり身に食塩、砂糖、でん粉、調味料などを入れて練り合わせてつくります。
通常のつくり方では、どうやっても、汁の中で8時間浮かす事は出来ません。
具材が汁を吸って型崩れを起こしてしまうからです。
そこで社長は恥を忍んで知り合いの同業者に相談したところ、
「簡単なことだよ。原料のすり身にリン酸塩とソルビットをたくさん使えばいい。
そうすれば、すり身の比率は下がり、おでんの汁も吸いこみにくくなる。
使った添加物はキャリーオーバーということにしておけば表示の必要はないから、コンビニチェーンにも消費者にもわからない」
と教えられました。
すり身は船上で作られる事が多いのですが、品質保持や増量のためにリン酸塩やソルビットが添加されます。
使用した食品には影響が出ないという事で、添加物の表示は免除されます。
これをキャリーオーバーといいます。
この制度をもっと利用しろというわけです。
社長は、そこまで品質を落としたくないと考え、コンビニチェーンとの仮契約を破棄し、100万円を超える違約金を支払いました。
練り物に使われている他の添加物は、着色料、調味料(アミノ酸)です。
肉類には亜硝酸ナトリウムが使われています。
添加物だらけの出汁
コンビニおでんはばら売りと同じなので、添加物の表示義務はなく、各コンビニチェーンのホームページを見ても、おでんの具の原材料は表示されていません。
スーパーなどで売られている袋詰めおでんセットの具にも多くの添加物が表示されています。
でもそれらを使って家でおでんを作ると、8時間以内には汁を吸いこんで鍋の底に沈みます。
つまり、コンビニおでんは市販のおでんセットより添加物たっぷりであると考えられます。
コンビニおでんは出汁も添加物だらけです。
かつお荒節や宗田かつお節を使っている事を強調しているコンビニが多いですが、これらは申し訳程度にブレンドしているだけです。
出汁の主原料は醤油、ぶどう糖果糖液糖、たんぱく加水分解物、砂糖、食塩、かつお節エキス、化学調味料などです。
この濃縮液を薄めて使っているのです。
おでんの美味しそうな匂いはかつお節エキスの匂いです。
かつお節を使っているといいながら、実際のかつお節は少量しか使っておらず、かつお節エキスを使っているのです。
実際には化学調味料を入れているケースもあります。
スポンサーリンク
おでんに使われている添加物リスト
アミノ酸
天然のアミノ酸として有名なのは昆布です。
昆布のうまみ成分の正体はグルタミン酸ナトリウムです。
しかし問題なのは、コンビニおでんの出汁は直接昆布から抽出しているわけではありません。
味の素のような化学調味料を使っているのです。
日本で使用されるグルタミン酸ナトリウムは主に中国といった海外からの輸入です。
アミノ酸の持つ危険性
1回の食事で1.5gから12g以上を摂取すると体がだるく感じられたり、圧迫感、手足のしびれといった症状が出る事があります。 |
酵母エキス
厳密には食品に分類されます。
酵母といえば体にいいイメージがありますが、酵母エキスは少し違います。
酵母エキスは酵母から抽出したエキスで酵母本来の高い栄養価はありません。
ビール製造の廃棄物として出た酵母のカスから抽出する事が多く、酵母本来のうまみ成分は不足しています。
現在はエキスを抽出するために人工的に培養した酵母を加工しています。
化学物質から生成されるものではないため食品という扱いのようです。
生成過程で水酸化ナトリウムや塩酸といった薬品が使用されています。
酵母アレルギー
稀に酵母にもアレルギー反応を起こす人がいます。
表示義務はないのですが、酵母もたんぱく質なのでアレルゲンになり得ます。
亜硝酸ナトリウム
ソーセージや肉類に使用されている発色剤で、これを使うと時間が経っても黒くなりません。
スーパーで売られている肉は時間がたてば黒くなりますが、ソーセージが黒くならないのはこういう理由なのです。
亜硝酸ナトリウムは肉に含まれるアミンという物質とむすびつくことで発がん性物質に変化すると言われています。
リン酸塩
ソーセージや練り物に使われ、水分を維持し、プリッとした触感を生み出します。
保存がききやすくなる結着剤として使用されます。
ソルビン酸K(カリウム)
ソーセージや練り物に使われるカビの発生を抑える保存料です。
ソルビン酸Kは細胞を変異させる効果があり、発がん性を持っています。
まとめ
コンビニおでんの添加物はこれが全てという確証はありません。
法律上、コンビニおでんは成分表示する義務がないのです。
だから、他になにか添加物が入っていても我々にはわかりません。
これって怖いことですよね。
添加物が気になる人にとって、コンビニおでんは避けた方が良い食べ物のようです。
スポンサーリンク