クエン酸は梅干しやレモンなどの柑橘類に含まれる酸味成分のひとつです。
体の治癒力を活性化したり、癌に対する免疫力を高める作用があり、
癌予防にも癌治療にも有効な成分です。

 

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癌細胞の代謝

癌細胞は正常細胞の3倍から8倍という、大量の糖質(グルコース)を取り込みます。
取り込まれた糖質は、ピルビン酸になります。
正常細胞ですと、ミトコンドリアによって運ばれていき、エネルギーとなるのですが、癌細胞においては、そのほとんどは乳酸になります。

 

癌細胞と乳酸の関係

癌細胞によって作られた乳酸は、体の免疫細胞の機能を低下させ、癌細胞の増殖を助けます。
その結果、癌細胞の浸潤や転移が促進され、癌細胞があちこちに拡散していきます。

乳酸は、乳癌に関わるすべての主要な変異遺伝子の発現を、150%から800%増加させました。
発癌、血管新生、免疫の低下、癌細胞の移動、転移、そして癌の自給自足の代謝を促進させます。

スポーツや運動で体に乳酸が出来ますが、クールダウンの運動をする事で、徐々にエネルギーとして消耗されていきます。
私達の体にはこうした機能が備わっているのですが、乳酸が大量に体に出来てしまうと癌細胞を作ってしまう可能性もあります。
乳酸の発生を抑える事が大切なのですが、どうすれば乳酸の量を抑える事が出来るのでしょうか?

 

クエン酸摂取で乳酸が減少

栄養管理の観点からみてみましょう。
クエン酸を摂取すると、グルコースから乳酸に変化する過程が阻害され、脂肪燃焼が起こります。
癌細胞ではクエン酸濃度が低下しています。
そして、正常細胞よりもアルカリ性になっています。
クエン酸を取り込む事で癌細胞の増殖を抑える事が期待出来ます。

 

クエン酸は腫瘍を抑える

2017年のハーバード大学医学部の研究によると、クエン酸は腫瘍の増殖を抑える、と報告されています。
クエン酸には抗腫瘍効果があるという事です。

 

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クエン酸と癌

クエン酸を摂取すると、体の中で何が起こるのでしょうか。

・癌細胞のエネルギー化を阻害
・癌細胞の成長増殖を阻害
・インスリンが大量に出ないように抑える
・癌細胞増殖経路の阻害

 

一方

・癌細胞のアポトーシス(自殺)を促進
・免疫の活性化(T細胞、サイトカイン)
・分化の誘導

 

クエン酸の臨床実験

臨床症例では、クエン酸の経口投与は、癌細胞の解糖の抑制を介して、癌患者に対する抗腫瘍効果を発揮した事が14例報告されています。
また、柑橘類の果汁や抽出液は癌に対する予防効果があると、22件の論文で発表されています。

 

クエン酸を多く含む食品

・梅干し 7    (塩分が多いので一日1粒位)
・カボス  6   (出回っていない時はカボス果汁を利用しましょう)
・ライム  6
・レモン  3
・青大豆 1.7
・グレープフルーツ 1.1
・キーウイ  1
・オレンジ  0.8
・パイン   0.7
・イチゴ   0.7

クエン酸の奨励摂取量

健康状態が通常の場合、一日3グラム
予防対策として、一日5~15グラム   (食品から摂取しましょう)
治療効果には、一日10グラム~30グラム(サプリメントで摂取しましょう)

クエン酸を摂取するタイミング

食事中または食後
胃腸が弱い人は、濃度を薄めて少しずつ摂取しましょう。
酸性の為、歯を溶かさないよう注意してください。
水か果汁に粉末やサプリメントを混ぜて飲むのがお勧めです。
カボス果汁は無糖の炭酸水で割ると美味しいですよ。

クエン酸と癌に関する研究はまだ始まったばかりで、これから色々と解明されていく事でしょう。

 

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