風邪やインフルエンザ、脳梗塞、心筋梗塞などの血栓症、高血圧は冬に発生しやすいです。
リウマチ、うつ病なども冬に増えるようです。
私たちの体温は、1度下がると免疫力は30%程低下するそうです。
冬にこれらの病気の発生が増えるのは、体が冷えて免疫力が低下する事が原因と考えられます。
反対に、体温が1度上昇すると一時的にせよ免疫力が5~6倍アップします。
昔からの知恵で、冬には鍋物など体を温める食べ物を多く食べてきたのですね。
冬には体を温める食べ物を積極的に摂るのがお勧めです。
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体を温める食べ物と言ったら?
よく知られているのは生姜ですね。
風邪をひいた時に、はちみつとすりおろした生姜で作る生姜湯は体が温まっていいですよね。
他にも体を温めてくれる食べ物はたくさんあります。
漢方における陽性食品を食べると、体温が上昇するそうです。
これは、食事誘発性体熱産生(DIT)が活性化されるからなのです。
このDITとは、食事後じっとしていても代謝量が増大する事を意味しています。
食べ物を食べるとアドレナリンが分泌されます。
そして食べ物を消化する時に熱が発生します。
その為代謝量が上がり、体温が上がります。
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陽性食品とは?
漢方医学の陰陽論では、体を温める食品を「陽性」、体を冷やす食品を「陰性」、温めも冷やしもしない食品を「中性」と呼びます。
夏が旬で土の上で育つキュウリ、トマト等は陰性食品です。
反対に、秋冬が旬で土の中で育つ山芋、人参、カボチャ、ゴボウ等は陽性食品です。
人参のベータカロチンはビタミンAに変わり、粘膜を強化してくれます。
粘膜を強化する事で、風邪などのウイルスを寄せ付けにくくしてくれます。
加熱してもビタミンCが壊れないイモ類、玉ねぎ、にんにくもお勧めです。
リンゴやさくらんぼ等寒い地域で取れる果物は陽性食品です。
魚も同様で、北の海で取れる鮭、かつお、サバ等は陽性食品です。
肉は赤身の方が体を温める働きが強いです。
牛肉、ラム肉等の赤身が良いでしょう。
外見が青・白・緑の令色の食品は陰性食品で、赤j・黒・橙の暖色の食品は陽性食品です。
その食品に含まれる「気」が多いと陽性食品だと言えるようです。
冬が旬の食べ物を選べば間違いないですね。
塩は体を温める効果が強力です。
だから東北地方の人々は、塩をたくさん摂って寒さをしのいでいたのかも知れませんね。
体を冷やすトマト、そうめん、バナナ、麦茶は冬には避けましょう。
陰性食品でも、天日、塩、圧力、発酵によって陽性食品に変わります。
例を挙げると、緑茶を発酵させ紅茶にすると陽性食品になり、大根を干すと陽性食品の切り干し大根になります。
牛乳はそのままだと陰性食品ですが、発酵させてチーズにすると陽性食品になります。
味噌、納豆、醤油、漬物、ヨーグルト、日本酒など発酵させた食品は陽性食品です。
コーヒーはブラジルなど熱い地域で収穫され、体を冷やす食品になります。
冬には紅茶やウーロン茶、プーアル茶、タンポポ茶、ゴボウ茶、生姜湯などがお勧めです。
コーヒーを飲む時には、シナモンを加えると良いですよ。
また、スムージーにも注意してください。
スムージーは肉類をたくさん食べる欧米で作られたレシピで、日本人の食生活に最適だとは言い難いです。
スムージーを作る時には、人参やリンゴなどの陽性食品を加えて作りましょう。
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