
水は一日2リットル飲むべきだ、という事を聞いた事がありませんか?
私達の多くはそれが正解だと思っています。
しかし、水にはプラスの面だけではないのです。
「毎日2リットルの水を飲みましょう」、と2004年から2009年に「おもいっきりテレビ」でみのもんた氏が視聴者呼びかけていました。
それを実践していた87歳の女性が、うっ血性心不全を患い、2005年にみのもんた氏を提訴しました。
この番組には大勢の医師が出演していましたが、どの医師も血液をサラサラにする為に水をたくさん飲みましょう、と言っていました。
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本当は恐ろしい水と体の関係
水分を摂り過ぎるとどうなるのでしょうか?
・むくみ ・肩こり ・めまい ・頭痛 ・不整脈 ・不安 ・不眠 |
等の不調をもたらします。
これらは漢方医学では水分過剰による症状とされています。
私達の体は排泄する事を第一に作られています。
空気、酸素も吸い込み過ぎると過呼吸症候群になります。
運動をして汗をかいた後に飲む水は美味しいと感じますよね。
それは、体が飲みたいと感じているからです。
でも飲みたくないけれど、2リットル飲まなくてはいけないから、という事で無理して飲むのは体に良くありません。
水分過剰の症状を起こしてしまっては元も子もありません。
水分をたくさん摂る事で、若返る事が出来ると思い込んでいる人もいるようですが、この考え方は根本的に間違っていると言えます。
水を飲むとどのような流れで体に吸収されるのでしょうか?
胃腸を通り体に吸収された水は、大血管、小血管、毛細血管の順番に抹消部に送られます。
そして、毛細血管の細胞と細胞の間をすり抜けて臓器や器官を形成している細胞と細胞の間に入って行き、細胞に吸収されます。
つまり、水は血管から細胞へという流れで吸収されます。
若い人の細胞内の水分は70%と多く、年を取ると50%と少なくなって行きます。
細胞が水分を吸収する能力が落ちるので、水分不足、つまり老化が始まります。
どんなにたくさん水を飲んでも、細胞まで届かなければ意味がないのです。
細胞に水分を送り込むには血流を良くする必要があります。
血流が悪いのにたくさん水を飲むと、様々な問題が起こります。
漢方医学の水毒とは、細胞の内側には水分が足りていないのに、外側には過剰に存在している状態です。
よって、人体を構成する60兆個の細胞からは「もっと水分が必要だ」という信号が送られ、喉が渇いてもっと水分を摂りたくなります。
十分な運動や入浴で体を温め血流を良くしないと、細胞内域には水分が十分に吸収されず、細胞外域に残ってしまい、水毒が悪化してしまいます。
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水毒が引き起こす病気
・肥満 ・リウマチ ・偏頭痛 ・腰痛 ・アレルギー |
等多数存在します。
水だけが原因ではありませんが、体の不調を感じた時は、水毒を疑う姿勢は大切でしょう。
体内に摂り入れられた水分が、過不足なく排泄されれば問題ありませんが、細胞の外に溜まってしまうと、不調や病気を引き起こす可能性があります。
過剰水分を排泄させ、細胞外の水分を細胞の中に送り込む方法
・五苓散を摂取する
5つの生薬から作られ、利尿作用があります。
細胞外液を細胞内へ送り込む作用もあります。
過剰な水分を対外に排出し、細胞の内側に水分を送り込む作用があります。
・ムチンを多く含んでいる食材、納豆、山芋、サトイモ、うなぎ、海藻を摂る
ムチンはぬるぬるねばねばする食材に含まれています。
水毒が引き起こす病
私達のあらゆる臓器は、36.5度以上の体熱で快適に機能するよう設計されています。
体を冷やす余分な水分があると、余分な水分を排出して体を温めようとします。
自分が水毒に陥っているかどうか見分ける方法
1.くしゃみ、鼻水が良く出る。唾液が多い。 2.下痢、水様便がよくある。 3.頻尿 4.乏尿 -水の排出が上手くいっておらず、冷却水を体内にため込んでいる状態 5.寝汗をかく。運動、入浴以外でもすぐに汗をかく。 |
等、水分を外に出そうとする症状があります。
外観からは、
1.瞼、下肢のむくみ 2.二重顎 3.下腹部ぽっこり 4.下半身デブ 5.大根足 |
色白の人は要注意です。
若い時は細身だったのに、中年以降水太りになりやすいのです。
水は体を冷やします。
体が冷え血行が悪くなると、冷えた部分の細胞から血管を拡張して血行を良くする、プロスタグランディンやブラジキニン等の炎症物質が発生します。
つまり、冷えは体内で炎症を起こすのです。
炎症は様々な病気を引き起こす原因になります。
炎症は体に異常が生じた時に起こる防御反応です。
しかし、炎症が長引いたり過剰になると悪影響を及ぼします。
免疫が過剰になり
・肥満 ・アレルギー疾患 ・頭痛 ・めまい ・神経痛 ・高血圧 ・耳鳴り |
などの症状が起こります。
水毒の究極の状態が心不全です。
水分の排泄だけでは体を温める事が出来ない場合、脈を速くして体を温めようとするのです。
脈が1分間に10速くなると、体温は1度上昇します。
こうして、
・不整脈
・頻脈
になり、血液中の水分量が増え、高血圧になります。
また、冷えにより、冠動脈が収縮して心臓に負荷がかかってしまいます。
心臓の力が低下すると、全身の臓器に送られる血液量が少なくなり、臓器の働きが悪くなります。
全身に水が溜まり、体が冷え、悪循環に陥ってしまいます。
心不全の患者には、西洋医学でも水分摂取を制限します。
水分の正しい摂り方
まず排泄する事が大切です。
・運動
筋肉を動かす事で血行が良くなり、体が温まります。
汗が出始める頃には体温は1度上昇し、代謝は12%アップします。
血行が良くなると腎臓の働きが活性化し、尿の生成排泄も増えます。
・入浴
半身浴は下半身を重点的に温めるのでお勧めです。
・サウナ
飲み物
1.体を温める水分
2.尿の出を良くする水分
・カフェイン、カテキン、テアニンを含む紅茶がお勧めです。
緑茶を飲む場合は、梅干し、少量の塩を入れると良いでしょう。
紅茶に生姜を入れると体がより一層温まります。
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