薬を知り尽くす医師がグレードが高いはずの処方薬を避けて、わざわざ市販薬を購入する事はなさそうに思えますよね。

 

健康サロンのNOBUです!

 

でも実際には、休日の外出時や夜間の緊急時、旅行先で熱が出たり、風邪が悪化したら、市販薬を買うそうです。
市販薬を常備薬として家に置いている医師も多いようです。

という事で、医師が敢えて市販薬を好む理由に迫ってみました。

風邪薬

市販薬の王道である風邪薬については、全般に否定的な見解が多かったです。

・症状の緩和には、個別の症状に対しての処方薬を使うべき
・抗ヒスタミン剤による認知症のリスクあり
・総合感冒薬は服用しないし薦めない
・「コデイン」という成分が含まれる咳止め風邪薬は、喘息持ちの人が使えば症状は悪化
・風邪薬は多数の成分が含まれ、アレルギーを持つ人には薦められない

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1.医師の使う風邪薬

・ツムラ漢方葛根湯エキス顆粒A
肩こりにも効く

・麻黄附子細辛湯(サンワロンM顆粒)

2.鎮痛剤

・ブルフェン
処方薬と同様の成分が含まれている。

・ロキソニンS
比較的副作用が少ないが、人によっては胃腸障害が起こる可能性がある。

・バファリンA
処方薬と同様の成分が含まれている。
大学病院の制度上自分に薬を処方出来ないので、薬局に行って買ってくる。
どの薬局にも置いてある。
・バファリンルナi
・ラックル
・イブ
・タイレノールA
処方薬のカロナールと同一成分・同一量
頭痛や発熱といった風邪の症状では、タイレノールだけでよい。

市販の鎮痛・解熱剤は、処方薬と同一成分のものが多く、人によっては処方薬よりお得らしいです。
市販薬のバファリン、ブルフェン、ロキソニンSなどの鎮痛剤は薬局でお手軽に購入出来ます。
でも同様の効能のものを処方で受けようとすれば、薬代に加え、診察で1000円程度かかってしまう訳です。
少量であれば処方薬より市販薬のほうが安くつきますが、長期投与する場合は腎臓を痛めることもあるので、内科で処方してもらい、ときどき採血をしたほうが良い、という事でした。

ロキソニンSについては医師の間で意見が分かれました。
「比較的、副作用が少なく、1回~2回なら問題がないが、長期間使うと免疫力を下げ、胃潰瘍などの原因になる、と長期間の服薬を警告しています。

さらに鎮痛効果の高いのが処方薬のボルタレンですが、子どもが服用してしまうとインフルエンザ脳症になることがあるとの事です。

3.胃腸薬

・ガスター10
即効性がある。

・パンシロンG
・太田胃散
・太田漢方胃腸薬II
・セルベール
ガスターも良いが酸を抑えすぎるので、少し弱めの粘膜保護薬の方が良い。

・ツムラ漢方安中散科エキス顆粒
・クラリチンEX
・アネトン アルメディ鼻炎錠
・ツムラ漢方小青竜湯エキス顆粒

ガスターは胃酸を抑える効果があります。
でも高齢者は胃酸が少ない方が多く、飲むことで胃酸がさらに出なくなって、消化不良になる可能性があるらしいです。
ご高齢の方は飲まない方が良いようです。

総合胃腸薬は、副作用が強いものも入っておらず、割合安心なのだそうです。

4.湿布薬・外用薬

・バンテリンコーワパップS
メントールが入っていて気持ちが良い。

・ボルタレンEXローション
・ロキソニンSテープ
・フェイタスシップ
即効性がある。

5.花粉症対策

・点鼻ステロイド
・アレグラFX
・アレジオン
花粉症対策の内服薬では、鎮痛・解熱剤と同様、市販薬のほうが有用という事です。

市販薬と処方薬はほぼ同じという事なので、処方してもらうより、薬局で買うほうがお手軽ですね。

花粉症シーズンには、家族でアレグラを使うというのは、虎ノ門・日比谷クリニック院長の大和宣介医師はアレグラを使うそうです。

・効果は弱いが眠くなりにくい。
・虫刺されのかゆみや、軽いじんましん、アトピーの対策にも使える。

生薬を利用したアネトン アルメディ鼻炎錠や、ツムラ漢方小青竜湯エキス顆粒などの名前も挙がりました。

6.目薬

市販薬はメントール系の刺激成分が処方薬より強く、あえて市販薬を使う医師が多いです。

・疲れ目用の目薬は、すっきりする成分が入っている

・ソフトサンティア
眼科医に薦められた。防腐剤が入っていない。

・新V・ロート
・サンテFXVプラス

7.虫刺され・水虫

・液体ムヒS2a
処方薬より優れている。

・ラシミールATクリーム
・キンカン
・新ビホナ エースクリーム

その他

・タケダ漢方便秘薬
・ツムラ漢方芍薬甘草湯エキス顆粒
・正露丸

人気薬ストッパは「口渇がある」らしいです。

・ヘパリーゼプラスII
・新ヘパリーゼドリンク
・救心
これしか効かない人もいる。

 

かゆみ・じんましん

・オイラックスA
かゆみを抑える効果が優れている。
・ベトネベートクリームS

名医たちも活用している市販薬の数々ですが、もっとも注意すべきは飲み合わせだという事です。
2種類も3種類も併用するのは危険です。
頭痛のときはタイレノール、痛みが出た箇所にはロキソニンSテープ、といったように、単品で使うべきだそうです。
特に、処方薬を別途飲んでいる人は要注意です。
薬剤師には現在服用中の薬を伝えなければなりません。
名称が違っても、市販薬と処方薬がたまたま同じだということはよくあり、倍量飲んでしまう可能性があるのです。

おすすめの記事