皆さんは家でどんな油を使っていますか?
サラダ油とか使っていませんか?

今回ご紹介する研究は、まだマウスを使った段階のものですが、脳を壊してしまう油についてです。

この油とは、大豆油です。

 

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大豆油について

日本では大豆油はナタネ油と共に二大食用油脂源となっています。
菜種油は44%、大豆油は17%です。
世界で作られている植物油の中では、アブラヤシからとれるパーム油に次いで生産量は2位です。
大豆自身は健康成分が多く含まれている食品です。
でも、大豆からとれる油はどうでしょうか?

大豆油の特徴

(1)脂肪酸の不飽和度が高い
(2)低温でも液状
(3)部分水素添加が可能
(4)リン脂質含量が多い
(5)酸化されやすい

などが挙げられます。

 

大豆油は生産量の割には、あまり見かけないですよね。

なぜでしょうか?

実は、大豆油は様々な商品に使われているのです。
サラダ油、マヨネーズ、マーガリン、ドレッシング等の食品以外にも、化粧品、合成樹脂、
塗料、石鹸、ペイント、バイオ燃料等、幅広く使われています。
大豆油は薄い麦色で、味にはクセがなく安価です。
それで、多くの食品に使われているのです。

大豆油のカロリーは100グラムあたり920キロカロリー。
大匙一杯で111キロカロリーです。
タンパク質はゼロで、脂質が多いです。

 

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大豆油の怖さ

カリフォルニア大学リバーサイド校の研究では、マウスに大豆油を与えて、脳の遺伝子の働きを観察しました。

この研究チームは過去にも大豆油の研究を行っています。
その時の研究では、大豆油をマウスに与えると、肥満、糖尿病、脂肪肝になりやすかった事が報告されています。
その時点で、大豆油が体に悪い事が分かっていました。

今回の研究では、大豆油を与えたマウスは、愛情ホルモンと呼ばれているオキストシンのレベルが低下していました。
脳の遺伝子においては、視床下部の約100種類の遺伝子の発言の調節不全に関係がある事が分かりました。

脳の視床下部に異常が起き、脳の正常な機能に異常をきたしていると考えられています。
視床下部は、代謝を介して体重を調節、体温を維持、生殖と身体の成長、ストレスへの反応に重要な所です。
これらの遺伝子の調節不全は、オキシトシンやバソプレッシンなどの代謝、
炎症、神経学的関連性のあるホルモンの過剰或いは過少生産につながります。

大豆油を多く含む餌を与えられたマウスは、ココナッツ油を多く含む餌を与えられたマウスに比べ、
耐糖能が低下し、体重増加が見られました。

また、自閉症、アルツハイマー病、うつ病、パーキンソン病、総合失調症に関連する遺伝子の調節不全が見られました。

ただ、大豆油に多く含まれるリノール酸とスチグマステロールは、調節不全の原因ではない事は分かっています。
大豆油で引き起こされる肥満と糖尿病が、遺伝子発現の変化を引き起こしている可能性は考えられています。
視床下部に加え、肝臓、筋肉、膵臓、脂肪組織など、多くの臓器が肥満に関与しているとの事です。

 

大豆から作られる納豆、味噌に問題があるのでは無く、あくまでも大豆からとれる油の事ですので、お間違いなく。
大豆油は様々な食品に使われていますので、完全に避ける事は難しいです。
安価な為、ほとんどのレストランで使われていますし、家畜の飼料にも含まれていたりします。

でも、大豆油を過剰に摂取する事はあまりお勧めできません。

まだ初期段階の研究で、人にどの様な影響を及ぼすのかはまだ分かっていません。
ただ、大豆油を減らす事に越したことはないようです。

 

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