今回は加工でんぷんの危険性について述べたいと思います。
でんぷんと聞くとなんだか安全そうな感じがするかも知れません。
でも実際はそうでもないんです。
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加工でんぷんって何?
でんぷん自体は、ジャガイモやトウモロコシなどに入っている100%天然の成分です。
植物の葉緑体において光合成が行われることで生成され、種子や茎、根などに貯蔵されています。
デンプンは、白色の粉末状をしており、水に溶かしきることは困難です。
米、小麦、豆類、タピオカなどもでんぷんの原材料です。
トウモロコシのデンプンは、コーンスターチとも呼ばれています
でも、加工でんぷんは、でんぷんに化学的な加工を施した別の物です。
英語ではModyfied starchと呼ばれています。
日本語に直訳すると変性でんぷんですね。
加工でんぷんと変性でんぷんって、随分イメージが違いませんか?
でも、言葉のイメージには騙されないでくださいね。
でんぷんは天然のものですが、加工でんぷんは食品添加物です。
加工でんぷんには大きく2種類あります。
1.酸化でんぷん
でんぷんに直接作用してつくるでんぷんです。
でん粉はブドウ糖のつながりですので、化学物質がブドウ糖のどこにくっつくかは分かりません。
それが安全性で思いがけない問題を起こすことがあるのです。
2.化学物質を加えて加工したもの
では、加工でんぷんはどんな食品に入っているのでしょうか?
・スナック菓子 ・麺類 ・タレ、ソース、ドレッシング ・ジャム ・ホットケーキミックス |
等、幅広く使われています。
何の目的で使われているのでしょうか?
増粘剤、安定剤、ゲル化剤、糊料、乳化剤の用途で使用され、とろみをつけたり、サクサクとした食感を持たせたりします。
加工デンプンは、ふわふわ、もちもち、ずっとやわらかいのです。
でも、加工デンプンは何のデンプンから作られているかは記載されていないのでアレルギーの方は気を付けた方がよいです。
また、素材が遺伝子組み換えの可能性もありますが、そのあたりも記載されていないので気を付けましょう。
食品がずっとふわふわモチモチであることはとても不自然なことです。
そういった触感を求めるのではなく、パンだったら焼きたて、作り立てのやわらかいものを食べ、
少し硬くなってきたら、スープなどにひたして食べるなど工夫してみましょう。
私達はどのくらいの量を摂っているのでしょうか?
1日当たり約8グラムの加工でんぷんを摂っているというデータがあります。
これは年間に直すと約3キロの加工でんぷんを摂っている事になります。
日本人は、塩と同じくらいの量の加工でんぷんを毎日摂っているのです。
こんなに摂って大丈夫なのでしょうか?
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加工でんぷんの危険性
加工でんぷんは全部で11種類あります。
そのうち2種類が問題になります。
・ヒドロキシプロピルでんぷん
亜鉛、鉄などのミネラルの吸収を阻害します。
・ヒドロキシプロピル化リン酸架橋でんぷん
発がん性が疑われています。
これらの加工でんぷんは、ヨーロッパでは幼児向けの食品への使用が禁止されています。
ヨーロッパは、食の安心安全に関しては、世界一厳しい基準を持っていますね。
日本では残念ながらこのような規制がありませんので、子供が食べる物にも含まれています。
加工でんぷんは摂りたくない、と思われた方もいらっしゃるでしょう。
では、加工でんぷんをどうやって見分けたらいいのかお話していきましょう。
加工でんぷんの見分け方
日本では加工でんぷんは食品添加物扱いになっています。
裏に貼ってあるラベルで原材料欄を確認してください。
加工でんぷんが使われている場合、そこに「加工でんぷん」と表示されているはずです。
ただここにも例外があります。
加工でんぷんが乳化剤として使われている場合、一括表示として乳化剤としか表示されていません。
乳化剤としてどんな成分を使用しているのか、書く義務がないのです。
ですから、乳化剤という表示があった場合、加工でんぷんが使われているかどうかは分かりません。
実に困った事です。
これは制度を変えていただきたい所ですね。
いずれにせよ、乳化剤は腸内環境に良くありませんので、極力避けた方が良いかと思います。
加工品には色々な添加物が使われていますので、なるべく加工品の摂取量を減らす事は大切ですね。
加工品を買う場合も、出来るだけ添加物の少ない物を選んで、自分と家族の健康を守ってくださいね。
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