体内の老廃物、余分な水分、塩分などを尿として排出し、水分量、ナトリウム、カリウムなどのイオンバランスを適正に保ちます。
また、血液の酸性・アルカリ性の調節、ビタミンDの分泌、赤血球を作るホルモンや血圧を調整するホルモン(レニン)などの分泌、体の中の塩分や水分量の調節、血圧をコントロールする働きなどがあります。
体内に水分が不足すると、腎臓は体内の水分を減らさないように尿の量を減らし、体液量を適切に保つ働きをします。
平均すると大人1人が1日当たりの尿は1.5リットルの尿ですが、水分の摂取量や汗をかいた量などに応じて、腎臓は細やかに調節してくれます。
いつもよりトイレの回数が少ないのは、水分量が足りないという腎臓からのサインです。

 

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腎臓機能が低下するとどうなるの?

腎臓は末期腎不全になるまで自覚症状が出にくい臓器です。
腎臓は実にさまざまな働きをしてくれていますが、機能が低下すると老廃物がうまく排泄できなくなったり、体に必要なたんぱく質まで尿と一緒に排泄してしまったりします。

1.尿の変化

・タンパク尿
腎臓のろ過機能が低下すると、本来は出てこないはずのタンパク質が尿に漏れ出てくることがあります。
尿の色は濁り、泡立ちが目立つようになります。

・血尿
赤血球が尿に混じって排出され、褐色のような濃い色味の尿が出ます。
膀胱や尿道に出血がある場合は、鮮やかな赤い色が混じることもあります。

2.高血圧

高血圧と腎臓病は密接な関係があります。
私たちが毎日大量の塩分をとると、それを処理する腎臓には大きな負担がかかり、腎臓の機能低下を招きやすくなります。
加齢で腎臓の機能が低下すると、塩分や水分の調整がうまくいかなくなります。
その結果、血圧が上昇します。
また血圧をコントロールする働きも低下してしまいます。
高血圧になると、腎臓の血管にも負担がかかるため、腎臓の機能がさらに低下し、血圧がさらに上昇します。

手足がむくんだり、立ちくらみや貧血が起こりやすくなったり、カリウムが高くなったり、体が酸性になったり、骨がもろくなったり、疲労感が出るなど、体に不調が表れます。
でも、実際には自覚症状がない場合がほとんどです。
初期の段階では食事療法や薬などで治療ができますが、腎機能がさらに低下すると薬での治療では難しくなります。
そして、透析や腎移植といった腎代替治療が必要になってしまいます。
高齢化に伴い、慢性腎臓病(CKD)を患う人が年々増加しています。
心筋梗塞や脳卒中などのリスクも高くなってしまいます。

 

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見た目で分かる腎機能低下

1.顔色
一番分かりやすいのは顔で、顔色がくすんできます。

2.かさつき
肌にかさつきがみられます。

3.かゆみ
老廃物がうまく排出出来ない為、体内に老廃物が蓄積していきます。
この老廃物が皮膚にあるかゆみ受容体を刺激し、かゆくなってしまいます。

4.むくみ
指輪が入らなくなる、まぶたがはれぼったくなる、靴下のゴムの跡がなかなか消えない、靴がきつく感じるようになるなどの症状があったら、むくみが起きている可能性があります。
タンパク尿が出ていると、血液中のタンパク質が減り水分保持機能が低下します。
すると血液中の水分が血管の外にしみ出し、むくみを起こします。
血糖値が高い人は、むくみの症状が出やすいので注意しましょう。

 

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