アメリカ発表の臨床介入試験がありました
癌患者に野菜スープを与えた所、
生存率に大きな変化が起きたという興味深い結果です。
癌には野菜が効果的であるということが聞いたことがありましたが、
本当の臨床試験が行われて、驚愕の結果が出たというのは驚きですね。
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野菜スープが癌を抑制!
ダイエットの為に生野菜サラダを選ぶ方も多いと思います。
でも実験の結果、抗酸化力は生野菜より野菜スープの方が高いという事が分かりました。
では、野菜スープを癌患者に与えたらどうなるのでしょうか?
この実験は、アメリカで実際に行われました。
今回は、この結果を皆さんにお伝えしたいと思います。
末期の癌患者に野菜スープを与えるという臨床介入試験は、マウント・サイナイ病院で実際に行われています。
非小細胞肺癌のステージIIIBとIVという末期の癌患者に野菜スープを与えると、癌の転移が減少しました。
また、延命効果があり、生存率が改善され、体調も良くなりました。
一方、野菜スープを与えなかったグループの患者は、末期だったこともあり短命でした。
野菜スープの効果は顕著に現れました。
臨床介入試験の内容
ステージ3、4の癌患者6人とステージ1の癌患者5人に野菜スープ与え、2年間に渡って追跡しました。
対照群として野菜スープを与えなかった患者は13人。
野菜スープの原料
フリーズドライ(乾燥凍結)の野菜スープをお湯でといたもの。
ほぼ毎日同じ内容のものを与えました。
スープに使われていた材料 ・大豆 ・きのこ(しいたけ) ・緑豆 ・デーツ ・新玉ねぎ ・にんにく ・レンズ豆 ・白ネギ ・ホーソンベリー ・玉ねぎ ・高麗人参 ・アンゼリカの根 ・甘草 ・タンポポの根 ・セネガリアの根 ・生姜 ・オリーブ ・ゴマ ・パセリ |
薬理効果の高そうな薬草も多く使われています。
延命効果は?
野菜スープを与えなかった対照群の寿命は平均4カ月でした。
一方、野菜スープを与えたグループは、顕著に寿命が延び、平均15カ月でした。
またそれだけではなく、生命力が上がり体調も良くなり、日常の活動能力が改善されました。
対照群の活動能力はすぐに低下し始めました。
2年間の追跡中、野菜スープを摂取する事による副作用や毒性は全く見られませんでした。
野菜スープは癌の予防として効果がありますが、万一癌になっても良い具材を使った野菜スープを摂るのは重要な事かもしれません。
野菜スープにお勧めの具材
・生姜 |
とても美味しそうなレシピですね!
これなら普通に飲んでもいけそうなので、楽しく美味しく病気予防ができそうです。
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スープに溶け出す野菜の抗癌栄養素
・プロテアーゼインヒビター
・植物ステロール
・サポニン
・ゲニステイン 非常に強力な抗がん作用あり
・ビオカニンA
・ほかイソフラボン類
・βーグルカン 非常に強力な抗がん作用あり
・レクチン
・フラボノイド
生と加熱の抗酸化力の違い
生野菜サラダの方が抗酸化力は強いと思われがちですが、
実際は、野菜スープにした方が抗酸化力は10倍から100倍に増えます。
野菜は加熱されると、細胞壁が破裂しそこからポリフェノールや食物繊維などの有効成分が出ていきます。
そして、栄養素が溶け出したスープを飲む事によって、栄養素を取り込む事になるのです。
野菜を茹でた場合、そのゆで汁も飲まずに捨てると栄養素を捨てている事になり、実にもったいない事です。
野菜スープの場合、茹で汁も一緒に摂取するので、栄養素を有効に摂る事が出来ています。
但し、ほうれん草などの茹で汁にはシュウ酸が含まれていますので、この場合は捨てましょう。
ビタミンCは熱に弱い?
一般的に、ビタミンCは熱に弱いと思われていますが、実際はどうなんでしょうか?
じゃがいもを30分間茹でた場合、ビタミンCは60%残っていました。
ビタミンCそのものを加熱すると消滅してしまいます。
でも実際には、食材に含まれているビタミンCは、ポリフェノールなど囲まれていて、そう簡単にはなくなりません。
ビタミンCが調理によって失われる最大の原因は、水に溶けてしまう事にあります。
加熱自体による損失は10%~20%。
液体の中での調理の場合50%前後になり、損失率が最大です。
ビタミンCはスープに溶け出していますので、それを飲めば良い訳です。
栄養学的に理想的な調理方は?
焼く、炒める、揚げるよりも、煮る、蒸す、湯がくのをお勧めします。
野菜の観点からも、たんぱく質の観点からも、お勧めの調理法です。
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