高血圧はまだ原因がはっきりと解明されていません。
そして、いまだに塩分の摂り過ぎが高血圧の原因であるかのように言われています。
その為、減塩する事が高血圧を予防すると言わんばかりに、減塩商品がたくさん出回っています。
このある種の減塩ブームみたいになっていますが、
これって本当はどうなのでしょうか?
正しくて、体には良いのでしょうか?
今回の記事では、減塩は本当に正しいのかどうかを探ってみたいと思います。
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減塩はよくないらしい
減塩について様々なことを調べると、その結果は驚愕でした。
減塩することと健康とは全く正反対であることが分かったのです。
「標準生理学」という医学生のための教科書によると、
血液中のナトリウムが減少すると、ホルモンが腎臓から血圧をあげるために分泌されるのです。
これ以外にも、色々な生活習慣病に結びつくような弊害が多いのです。
減塩を頑張っているのに病気が良くならないという方は、
一度その減塩を見直すことをお勧めします。
天然塩と精製塩
ここで、塩について考えてみたいと思います。
現在流通している塩には3種類あります。
1.天然塩 天日塩、平窯塩、岩塩、湖塩2.再製塩 輸入された天然塩を洗浄しニガリを添加した塩。3.精製塩 天然塩を精製し、塩化ナトリウムを99%以上にした塩。 |
スーパーで食卓塩として売られている塩は精製塩で、天然塩ではありません。
無意味な減塩商品
インスタント食品には精製塩がたくさん使われています。
インスタント味噌汁は、家庭で作る味噌汁とは比較にならない程多量の精製塩が使われています。
減塩味噌なども売られていますが、味は普通の味噌より落ちるようです。
普通の味噌を使って作る味噌汁でも、一日2~3杯程度の摂取なら問題ないのです。
減塩し過ぎてミネラル不足になってしまったのでは元も子もなくなりますよね。
塩づくりの歴史
まず、日本の塩づくりの歴史を見てみましょう。
古代では海藻に湖水をかけて焼く事で塩を作っていました。
その後色々な海塩採取方法が編み出されました。
でも、1971年に塩田が全て閉鎖されました。
そして、専売公社の精製塩が販売されるようになります。
この精製塩は、専売制廃止される1997年まで食卓塩として販売されました。
1905年に、日露戦争の戦費調達の為、塩は専売制にされました。
戦後もこの制度は続き、日本専売公社が昭和24年に設立されました。
その22年後に塩田は全て廃止されました。
砂漠地帯で海水淡水化させたり、工業用の塩を作る為の技術を使って、純度99%の塩化ナトリウムを作りました。
この精製塩が食塩として定着したのです。
太平洋戦争後の米国統治の影響について。
日本は昔からとても高品質の天然塩が採れていましたが、太平洋戦争後、アメリカ軍によって規制されてしまい、
民間で塩を作る事は出来なくなってしまいました。
天然塩を作る技術もほとんど無くなりました。
工業用の塩を作る技術は、米国から購入したものでした。
精製塩について。
精製塩はミネラル分が取り除かれた、99%が塩化ナトリウムの塩です。
そして、この精製塩を摂り過ぎが病気の元となるようです。
減塩商品に注意しましょう。
減塩商品には、塩の旨みを補う為に化学調味料がたくさん使われています。
また、減塩すると保存性が悪くなる為、添加物もたくさん入れられています。
減塩され、代わりに添加物が使われており、発がん性が増えている場合もあります。
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血圧について
血圧は低い方が良いのでしょうか?
人にはそれぞれ適切な血圧があります。
年をとると血圧が上がりますが、それはなぜでしょう?
年を取ると血管が狭くなったり、血液もさらさらではなくなったりして、血液が流れにくくなります。
そうすると、脳は血圧を上げるように指示し、血液がスムーズに流れるようになります。
このように自律神経が働いているのは健康な証拠です。
つまり、年をとって血圧が上がるのは自然な事なのです。
血圧と塩の関係
天然塩の場合、塩分を控える必要はありません。
実は、塩分摂取と血圧の間に関係がない事は証明されています。
ですので、血圧を下げる為に塩分を控える、というのは間違っているのです。
塩分の摂り過ぎで高血圧になる人は、高血圧患者の約1~2%です。
殆どの高血圧患者は、原因が特定できないのです。
砂糖や油は体に貯まりますが、塩は貯められません。
塩分をたくさん摂ると喉が渇き、水を飲みます。
そして過剰分は尿として排泄されます。
高血圧に減塩、というのはあまりにも短絡的な発想です。
40年ほど前に、塩分が高血圧の原因だと指摘され、医療機関や行政が減塩指導を始めました。
その結果、日本人の塩分摂取量は大きく減りましたが、高血圧患者は減っていません。
現在、高血圧患者は3000万人います。
これは一体どうした事でしょうか?
減塩すれば高血圧にならない、というのが短絡的な発想だと言う事がわかりますね。
むしろ、塩の控え過ぎに注意した方が良いくらいです。
適塩のすすめ
「手塩にかけて育てる」と言う言葉があります。
この手塩とは、小さな皿に盛って食卓に置かれた塩の事です。
各々が、自分の体調にあった塩加減にする為に置かれたのが手塩です。
昔、塩はとても貴重でした。
この手塩は、その家の長が家族一人一人に配りました。
でも幼い子供は、まだ一人前ではない、という事で手塩は割り当てられませんでした。
親が、自分の手塩を子供に必要な分、分け与えたのです。
「手塩にかけて育てる」という言葉は、ここから生まれました。
その後、手塩は使われなくなり、皆が同じ料理を食べるようになりました。
でも、人によって塩の必要量は異なります。
運動をして汗をたくさんかいた子供は、家事をしていたお母さんより塩が必要でしょう。
このように、人はそれぞれ、その時々によって塩の必要量が異なるのです。
各々の体の状態にとって適切な塩の量を摂る適塩を心掛けたいものですね。
天然塩が放射能対策に?
天然塩が放射能対策になるという話があるようです。
平成20年4月に、食用塩公正競争規約によって、天然塩という名前は禁止されました。
平成22年4月からは、自然塩、天然塩という言葉を商品表示や商品の宣伝に使う事が出来なくなりました。
2002年から塩の販売は自由化されましたが、天然塩や自然塩という言葉は誇大広告につながるという事で、
消費者団体からストップがかけられたようです。
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