今回は日本の農産物についてのお話です。

日本の農産物は安全だと思っている人が多いようですが、実際にはそうではないのです。今回の内容はかなりショッキングな内容になっております。

 

健康サロンのNOBUです。

では早速、日本の農産物について、見ていきたいと思います。

 

平成27年7月、イタリアのミラノでスローフード協会が主催した集いに、世界80ヵ国から6000人もの若い農業関係者が集まりました。
木村秋則氏が「21世紀は農業ルネサンスの時代だ」というテーマで、肥料、農薬、除草剤を使わない自然栽培で作ったリンゴの話を中心に、安心、安全な農業を復活させようというスピーチをしました。

すると講演後に、一人の若者が、日本の和食はとても有名だが、本当に安心して食べられるのか?日本では硝酸態窒素が多く含まれた野菜をいまだに売っているらしいが、なぜ日本人はそんなに無防備なのか、と聞いてきました。

あまり聞き慣れない言葉ですが、硝酸態窒素は多くの病気の根源とも言われている恐ろしいものです。

 

60年ほど前アメリカで、ある母親が赤ん坊に裏ごししたホウレンソウを離乳食として与えたところ、赤ん坊が口から泡を吹き、顔が紫色になり、30分もしないうちに息絶えてしまうという悲しい出来事がありました。
牛や豚、鶏などの糞尿を肥料として使ったホウレンソウの中に、硝酸態窒素が残留していたんです。

硝酸態窒素は体内に入ると亜硝酸態窒素という有害物質に変わります。
血液中のヘモグロビンの活動を阻害し、酸欠を引き起こし、最悪の場合死に至ります。
発がん性物質のもとになったり、糖尿病を誘発するとも言われています。

堆肥を十分に完熟させてから施せば問題はありませんが、未完熟の堆肥を使うと、とくに葉ものには硝酸態窒素が残ってしまい危険です。

 

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日本の農薬使用量はアメリカの7倍

化学肥料を施しすぎた野菜はさらに危険です。

ヨーロッパでは硝酸態窒素に対して厳しい規制があり、EUの基準値は現在およそ3000ppmと決められています。
それを超える野菜は汚染野菜として扱われます。
ところが日本にはその基準がなく野放し状態なのです。

スーパーで売られているチンゲンサイの硝酸態窒素は16000ppmです。
米は最低でも12000ppmです。

日本は農薬も問題で、農薬の使用量がとりわけ高いのです。
平成22年までのデータによると、上から中国、日本、韓国、オランダ、イタリア、フランスの順で、単位面積あたりの農薬使用量は、アメリカの約7倍もあります。

残留農薬のある野菜を食べ続けると、体内に蓄積されていって、めまいや吐き気、皮膚のかぶれや発熱を引き起こします。
日本の食材が安全だと思っているのは日本人だけです。

主な3つの栽培方法

今現在、世界中で行われている栽培方法は三つあります。

1.化学肥料、農薬、除草剤を使う一般栽培です。

2.有機肥料を使う方法で、牛や豚、鶏などの家畜の堆肥を使う動物性有機肥料や植物や米ぬか、ナタネの油かすなどの植物性の有機肥料を施す方法です。
日本では有機JAS栽培、オーガニックとも呼ばれていて、国が認めた農薬を使ってもいいとされています。

3.肥料、農薬、除草剤を使わない、日本だけで行われている自然栽培で、化学肥料はもちろん有機肥料もいっさい使わない方法です。
昭和63年に木村秋則氏が成功させた方法ですが、まだ耕作者は少なく実施面積は小さい状態です。

農業革命

農業革命も3つあります。

1.化学肥料、農薬、除草剤の研究開発。

2.遺伝子組み換え作物。

3.自然栽培。

肥料や農薬を使わずに永続栽培が可能で、地球環境の保全と食の安全が期待できる栽培方法です。

 

今、世界で一般的に行われている慣行栽培は、体への害を考えるとけっして勧められるものではありません。
でも、化学肥料と農薬があったからこそ大量生産が可能になり、除草剤があったからこそ農家も草むしりなどの重労働から解放されました。
ただ、長い年月使ってきたために環境がどんどんどんどん破壊されてしまいました。

化学肥料や農薬、除草剤を田畑にまくと、汚染物質が地下水に混じります。
汚染された地下水は川に流れ込み、海に出て行きます。
海ではプランクトンが汚染物質を食べるために大量発生し、その呼吸熱で海温が上がり、台風が発生します。

 

平成21年、アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、地球温暖化の新たな原因は、農薬や化学肥料、家畜の排せつ物などに含まれる亜酸化窒素ガスの増加によって、オゾン層の破壊が進み、地球温暖化に拍車をかけていると報告しました。

排出削減の為、これらを使わない栽培を研究開発することが急務であるとホームページに掲載されました。

亜酸化窒素ガスは、二酸化炭素の310倍の温室効果があるという驚きの報告があります。

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化学肥料は邪悪の根源

2009年、アメリカの科学雑誌『サイエンス』に、化学肥料が地球温暖化の原因で、邪悪の根源だと書かれてあります。

地球温暖化の原因が化学肥料に含まれる亜酸化窒素ガスだと発表されていました。

化学肥料を畑に10㎏まくと、農作物が吸収するのはわずか1~1.5㎏です。
あとは雑草や土が2~3㎏吸収し、残りの5.5~7㎏は、気化して亜酸化窒素になり大気中に拡散します。
これが温暖化のいちばんの原因だと言うのです。

つまり温暖化のおもな原因を作ったのは農業だったんですね。

世界に誇れる農産物を

熊本県の水俣で、松本和也という若い農家が、12年前から3.6haの茶畑のうち半分以上の面積を自然栽培で、残りを無農薬・無化学肥料栽培でお茶を作っています。
彼の作る緑茶とほうじ茶は、硝酸態窒素や残留農薬に厳しいドイツへ輸出されて、そこからEU圏内に渡っています。
紅茶と釜炒り茶はイギリスに輸出されています。

自然栽培の食材はメイド・イン・ジャパンとして世界に誇れるものですね。

これからは、もっとこういう農家が増えていってほしいものです。

 

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