近年、遺伝子組み換えやクローンといったものが何かと話題です。
それは神への冒涜なのか、それとも科学の進歩なのか?

もしクローンを作っている途中で癌の特効薬が見つかったりしたら、それは進歩と言えるでしょう。
でも、もし同じ人間がもう一人存在したら、それは気持ち悪いことなのか?

これは科学と倫理を交えたテーマなので、カンタンに答えは出せないでしょう。

健康サロンのNOBUです!

実は遺伝子組み換えの生物が、すでに存在していたということについて、動画を作ってみました。
今回は、こういった考えさせられるテーマに迫ってみたいと思います。

 

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遺伝子組み換え生物 ライガー

皆さんはライガーって聞いた事はありますか?
これは、人工的にオスのライオンとメスのトラを交配して作った動物なんです。
自然には絶対に起こらない事ですね。

現在では、遺伝子工学は大学や企業の研究開発の実験室だけのものではありません。
研究者たちは毎週のように新しいネズミや作物を作り続けていて、これまで地球上で見られなかったような生物を作り出すために必要なツールや知識は、ペットのブリーダーやアーティスト、大学生にまで広がっているんです。

 

ライガーの特徴

・性格は温和か攻撃的のどちらか両極端。
・顔はライオンに近い。
・体にはシマがあり、タテガミのある個体もある
・体は大きくなる傾向があり、ライオンやトラの体重が100キロから200キロが平均なのに対し、ライガーは300キロから400キロにまでなる

ギネスブックに載った最大のライガーは418.2キロありました。
ウィスコンシン州のValley of the Kings Animal Sanctuaryでは、550キロのオスのライガーが発見されています。

それではライガーの健康面をみてみましょう。

・先天的な心臓、腎臓、視覚の疾患が多い
・骨の発育も遅れがちで、各種の癌や骨腫を患うケースが多く、6歳に達する個体は少ない

現在ライガーは、倫理感の問題から作成されていません。
台湾では禁止されています。
しかし、研究目的では作成されているようです。
ライガーは19世紀にヨーロッパで発見されました。
日本の木下大サーカスでも、見世物として使われていました。
ライガーには生殖機能はなく、子供は産まれません。

タイゴン

オスのトラとメスのライオンを交配した動物です。
平均的な体重は180キロで、ライガーより小型になります。

 

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他の遺伝子組み換え動物

・低刺激性猫「AsheraGD」
遺伝子工学を利用し、人へのアレルギー反応を起こさせないようにした猫で、アメリカのLifestyle Pets社が開発しました。
子猫の小売価格は2万7000ドルと、かなりの金額です。
6匹の子猫が売れましたが、そのうちの3匹の行先は、Lifestyle Pets社最大の市場であるロシアでした。

・ブタノール燃料を作り出す大腸菌
カナダのアルバータ大学の学生チーム『Butanerds』は、ブタノール燃料を作り出す大腸菌の人工品種を作り、『International Genetically Engineered Machine』(iGEM)コンテストに出場しました。
Butanerdsのライバルは、多額の資金提供を受けている数多くの新興企業です。
アメリカのSynthetic Genomics社や米LS9社では、遺伝子組み換えを利用して、単細胞生物から将来の燃料を作り出すことに取り組んでいるようです。

・140倍の水素生成が可能な遺伝子組み換え大腸菌
大腸菌は、恐ろしい食中毒を引き起こす菌です。
しかし、テキサスA&M大学で化学工学を専門とするThomas Wood教授は、これに遺伝子工学的な操作を加えることによって、自然に発生する場合の140倍にのぼる量の水素を生成する大腸菌を作り出す事に成功しました。
この大腸菌のいちばんの利点は、生成された水素の分離が非常に簡単だということです。
Wood教授によると、「気体であり、泡になって出てくる」そうです。

・蛍光オタマジャクシ

2007年に開催されたオハイオ州の美術展覧会で、ロシアのアーティストDmitry Bulatov氏は、赤や緑に光る遺伝子組み換えオタマジャクシを発表しました。
ロシアの国立近代芸術センターのカリーニングラード支部で学芸員を務めるBulatov氏は、世界でも有数のバイオテクノロジー・アーティストの1人です。
この分野は、医療や治療の目的がないのに生物で実験を行なうため、議論の対象になっている。

・遺伝子改変ニワトリ

このニワトリの卵には、インターフェロンβという、癌、肝炎、多発性硬化症などと闘うたんぱく質が豊富に含まれています。

・遺伝子組み換え蚊

イギリスのオキシテック社は、オスの蚊にある危険な遺伝子を組み入れました。
このオスと交尾をしたメスから生まれた幼虫は、この遺伝子のせいでやがて死んでしまいます。
オキシテック社のターゲットはデング熱を媒介する蚊です。
この病気を媒介する蚊は1種しかいない為、複数の種が媒介するマラリアなどとは違って比較的対応がしやすく、その第一号は2009年にケイマン諸島に放たれました。
ブラジルやマレーシアでも導入が進められているようです。
しかしこうした蚊が予期しない影響を与える恐れがあるという懸念の声も聞かれています。
オキシテック社はアメリカでもこの蚊を導入しようと考え、フロリダキーズでその試験を計画していましたが、蚊に対する懸念から、キーウェストでは環境への影響が明らかになるまで使用を禁止するという法案が可決されました。

・暗闇で光る猫

エイズの治療法を探すための研究なのですが、猫が選ばれたのは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の猫版であるネコ免疫不全ウイルス(FIV)があるためでした。
FIVとHIVは似たような振る舞いをします。
どちらも体の中で感染症と闘う役割を担うT細胞を打ち負かすのです。
T細胞が破壊されてしまうと、感染された人や動物の免疫力は極端なまでに低下し、普段なら感染しない日和見感染を起こし、死に至ります。
この実験の前に、赤毛猿からHIVやFIVを食い止めるタンパク質が発見されていました。
しかし、そのタンパク質を猫に注入するためには、複雑な遺伝子組み換えが必要だったのです。
クラゲから入手した、暗いところで光る遺伝子が組み込まれたのはこのためでした。

・羽毛のないニワトリ

イスラエルの科学者が、始めから羽毛のない新しいタイプのチキンを作成しました。
毛をむしる時間が節約でき、さらに飼育コストも減らせる事ができます。
科学者によると、通常のブロイラーとネイキッド・ネック(首とおしりに羽毛がない品種)から作られているので安全だという事です。

・透明カエル

身体がガラス張りのように透明で、皮膚を通して内臓が見えるように改造されたカエルです。
生物の臓器がどういった働きをしているか、どのように病気が広がるのか、ガンの進行具合を見る大きな助けになるように作成されました。

・遺伝子組み換え鮭

マサチューセッツ州のアクアバウンティ・テクノロジーズが開発した鮭で、通常の2倍のスピードで成長するよう改良されています。
タイセイヨウサケ(アトランティック・サーモン)に成長の早いキングサーモンの成長ホルモン遺伝子を組み込んで作成されました。
「アクアドバンテージ(AquAdvantage)」と名付けました。
しかし、環境保護団体や食料安全啓発団体は、遺伝子組み換えサケを認可すれば他の食肉・魚類についても遺伝子組み換えへの道を開くことになり、健康面や環境へのリスクからも容認できないと強く反対しています。

様々な遺伝子組み換え動物がいる事にびっくりですね。

 

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