みんなの大好きなバナナ。
バナナは美味しくて手軽に食べられ、栄養価も高いです。
それに何と言っても安いですから人気も高く、今や日本で一番食べられている果物になっています。
でも、僕の親の世代なんかでは高級フルーツだったんですよ。

健康サロンのNOBUです!!

さて、皆さんはバナナがどのように作られているかご存じでしょうか?
バナナ農家や周りの住人は、どんな扱いを受けているのでしょうか。

今回は、バナナが出来るまでの、企業が行っている深くて残酷な闇について解説したいと思います。
ただ、その実態を知ることでバナナを作ってくれている人たちに感謝ができたりして、
バナナをもっと大切に考えるようになるので、是非最後までご覧くださいね!

日本はバナナをどこから輸入しているのかご存じでしょうか。

 

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バナナの輸入先

日本はフィリピンからバナナを輸入しています。
フィリピンは世界第6位のバナナ大国で、年間生産量は600万トン以上になります。
そのうちの80万トンから90万トンを日本に輸出しています。
日本のバナナの8割から9割はフィリピンのバナナなんです。

バナナの価格

1964年頃と2014年頃を比べると、リンゴやミカンの消費量は減り続け価格は上がっているのに対し、バナナは消費量も価格の変動もあまりありません。
日本側からみると価格が安定して良いのですが、物価は上がっているはずなのに、バナナの取引金額はそのままになっているのには、何か違和感を感じませんか?
リンゴとミカンは国産品が主ですから、日本の物価に合わせて価格も上昇しています。
でも、バナナは40年も前から価格はほとんど変わっていないのです。
これは何を意味しているのでしょうか?

プランテーション

プランテーションとは、欧米諸国の植民地だった国が、欧米諸国に輸出する事を目的として作物を栽培する為に作られた、大規模な農園です。
フィリピンで2番目に大きな島のミンダナオ島は、輸出用のフィリピンバナナの主要生産地で、島の3分の1は農地になっています。
フィリピン全体の輸出用作物の30%、バナナ、パイナップル、ゴム、カカオ等は80%以上がミンダナオ島で作られています。
日本や多くの多国籍企業は、プランテーションで栽培されたバナナを、日本や他の国に輸出しています。

奴隷制度があった頃から行われていた事で、大規模農園を所有している人や企業が、低賃金で発展途上国等の人々を雇い、大儲けをする訳です。
同じような事はコーヒー、オレンジ、カカオ、ゴム等の農作物でも起きています。
今でも、奴隷時代の様な企業と生産者の主従関係があるのです。

 

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農薬の健康被害

大規模プランテーションで、バナナの病気を防ぐ為に行う農薬の空中散布で、健康被害が起こっています。
トラックや人力で農薬散布するのと異なり、小型飛行機による空中散布は、風向きによってプランテーションとは違う場所にも農薬が降り注いでしまいます。
ミンダナオ島の人はこれを「毒の雨」と呼び、その被害をYouTubeでも公開しています。

その被害は子供たちにも及んでいます。
学校や住民がすんでいる地域は、バナナ農園から50メートルも離れていなかったり、学校はバナナ農園に囲まれていたりします。
腎臓に疾患を抱える人や、喘息や咳等の呼吸器系の病気を持つ子供たちも出てきています。
この様な被害は人間だけではなく、家畜にまで及び、また、自分の畑の作物にまでも被害が及んでいます。
空中散布を続ける限り、この様な被害を無くする事は出来ませんので、住民にとって大変大きな問題になっています。

空中散布の場所を示す為に旗を持って立つ仕事をしていた男性は、失明してしまいました。
しかし、バナナ企業は「農薬のせいではない」と言い、彼を解雇した上、何の補償もしていません。

健康被害を受けた人達は、経済状況も良くない場合が多く、治療を受ける事も出来ません。
公共のヘルスセンターに行っても、薬をもらえるだけなのです。

空中散布禁止条例

ダパオ市では一度空中散布禁止条例が作られました。
2006年に空中散布に反対する市民グループが出来、空中散布禁止運動が広がりました。
被害調査や政策提言、デモを行った結果、2007年に農薬の空中散布を禁止する条例が出来たのです。

しかし、すぐに企業側が反論し、再び裁判となり、結局2016年に空中散布禁止条例は取り消しになってしまいました。
条例が解除されてからも、デモや反発を恐れた企業は、ダパオ市に限って空中散布を再開しませんでした。
他の地域でも空中散布禁止条例を作ろうとしましたが、全ての議会でこの事案を取りやめてしまいました。
なので、他の地域では今でも空中散布が行われています。

高地バナナ

少し値段の高いドールのスウィーディオバナナ、スミフルの甘熟王バナナ、ユニフルの最高峰バナナなどの高地栽培のバナナを作るには、空中散布はやめないようです。
高地だと地形も平地より複雑で、農薬を運ぶ手間もかかりますので、コスト的にもやめられないのでしょう。

でも、実際は土地が狭い高地の方が、学校や住宅エリアとバナナ農園との距離が近いので、被害が大きいのです。
元々バナナは平地で作られていましたが、より価格が高くて美味しいバナナが高地で作る事に目を向けた企業は、高地に生産場所を増やしました。
その結果、空中散布はより多くの人に被害を及ぼすようになったのです。

高級バナナの裏にこのような闇があったとはショックですね。

バナナ生産者は、バナナの他にも自分達の食糧を自給自足していますが、バナナプランテーションからの農薬が自分達の畑にもかかり、川の水さえも汚染されてしまっています。
自分達が食べる訳でもないバナナの為に、健康、食糧、水までも奪われてしまったのです。
でも、高地のバナナ農家は他の仕事が無く、企業に対して声をあげる事も出来ずにいます。

バナナプランテーション

フィリピンでは、バナナプランテーションで働いていた農家が自分で土地を所有出来るようになりました。
多くのプランテーションは、土地を所有する農家と企業との契約によって、バナナの金額が決定されています。
企業は自分達の従業員としてバナナ農園を経営するより、バナナ農園を経営してもらい、そこからバナナを仕入れた方がリスクが少ないのです。
そこで、バナナ農家を独立させました。

しかし、契約内容を見ると、企業側に有利な内容になっているのです。
バナナの取引金額は生産者ではなく、100%企業が決めていて、交渉の余地はありません。

一度その価格が決められると、契約期間は15年から30年という、異常に長い期間になります。
企業は契約を自動的に更新する権利があり、自動更新が行われると、最初の金額で30年間仕入れる事ができます。
この契約金からは、病気や害虫の対策費、加工費、資材費なども差し引かれます。
さらには、輸出途中でバナナに傷がついたりして、港から返品されると、そのコストまで生産者が負担するというとんでもない契約になっています。
しかし、バナナ農家は契約しないと収入が得られません。
また、契約書は英語で書かれており、貧しいために十分な教育を受ける事が出来ない農家の人達は、契約の細かい内容を理解しないまま契約してしまっているのです。
企業は、契約すると数年分の契約金を前払いします。
農家はこの悪魔の契約にサインし、当然のことながら、貧困から抜け出す事は出来ずにいます。

農家は、農薬や化学肥料さえも、企業が指定した業者から指定された金額で買わなければなりません。
この様な酷い契約のせいで生産者には借金が積み重なり、ますます貧困になっていきます。
貧困の為契約破棄も出来ず、ペナルティーを恐れて言うがままになっています。
貧困にあえぐバナナ農家は、雇う人数は一人でも減らしたいと思います。
当然、子供達は教育から離れて、家族の為に働かなくてはならなくなります。

そして、この悪魔の契約は子供達に引き継がれていくのです。

この様な理不尽な契約を訴えている生産者もいますが、フィリピンでは法的手続きに非常に時間がかかり、判決が出るまでは、生産者は契約に縛られる事になります。
2016年の判決がひっくり返された事を考えると、司法、政府、企業らの癒着は十分に考えられます。

ちなみに輸入フルーツでお馴染みのDoleの親会社は、伊藤忠商事です。
Doleが、フィリピンのバナナ農家とどのような契約をしているのかは分かりませんが、日本企業も状況改善する事は出来るという事ですね。
バナナ農家は、きちんと生活できるような契約を結んで欲しいと願っているだけなのです。

消費者にとって価格が変わらないのは嬉しいのですが、フィリピンのバナナ農家にとって非常に不利な契約の元に成り立っているのです。
これからバナナを食べる時は、フィリピンのバナナ農家の幸せを願ってあげてくださいね。
私達の当たり前を支えてくれている人達に感謝です。

 

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