緑茶が体に良い事は世界的にも知られてきましたね。
私達日本人にとって緑茶は、毎日飲む日常欠かせない飲み物です。

緑茶は日本が世界に誇る素晴らしい飲み物ですね!
健康サロンのNOBUです!!

でも最近、緑茶の残留農薬値が危険だという情報を耳にしました。
はたして、緑茶にはどの位残留農薬があって、どの位危険なのでしょうか?
という事で、今回は緑茶の残留農薬について調べたいと思います。

 

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日本の農薬の歴史

農薬がまだ無かった江戸時代の防虫方法
・皆で太鼓をたたき、松明を焚きながら田んぼの周りを歩いて虫を追い払う。
・クジラの油を田んぼに撒く。

戦後

初めて農薬が農業で使われたのは、大正時代の1928年ごろです。
この頃から農薬の研究が徐々に広まり、本格的に使われるようになったのは、第2次世界大戦の後からです。
戦後は食糧難がひどく、それが原因で亡くなってしまう人も結構いました。
そんな中、急ピッチで進められたのは、農作物の収穫量の拡大と、人手不足だった農作業の効率を計る対策でした。
農薬を使い始めた事や、肥料の開発、農耕機械が発展したおかげで、作業時間は10分の1に減少されました。
生産量も一気に拡大し、日本は徐々に食糧難から解放されていったのです。

農薬取締法

明確な農薬の規定が定められておらず、安全性が懸念される中、1948年に農薬取締法が制定されました。
しかし、なかなかうまく行かず、1963年に自然環境に配慮するように法律を改定しました。(水産動植物被害防止)
1971年には、人に対しての影響を対象として法律を改定しました。(人畜被害防止)
2002年、2003年にも改定が行われ、農薬の使用に関する法律は徐々に強くなって行きました
でも、最近では緩和も進んでいて、問題点もかなり指摘されています。

農薬は体に悪い物ですが、それによって飢餓に苦しむ人を救ったり、農業で働く人たちの生産性を高め、より多くの農作物を作れた事に大きく貢献している一面もある訳ですね。
つまり、農薬を使うメリットとデメリットを同時に考える必要があるんですね。

農薬のデメリット

・残留農薬
1970年ごろの農薬成分には、環境に残留し、自然界に悪影響を及ぼしたり、人に対しての残留性もありました。
現在の農薬は、選択毒性というものを利用して作られています。
人間には毒性が発生しない、或いは毒性が非常に弱く、虫に対して効果のある物質などを選んで作られています。

残留農薬基準値の決め方

1.一日摂取許容量
一日に摂取しても良い量で、「ADI」といいます。
これは一生涯食べ続けても良い数値となっています。

2.急性参照用量
人がある物質を24時間またはそれより短時間経口摂取した場合に、健康に悪影響を示さないと推定される、一日当たりの摂取量で、「ARfD」といいます。
fdとは、一日に大量摂取した場合、急性毒性の許容量を示す数値です。
この2つの数値をアルコールで例えると、1日摂取許容量は、1日1本までなら毎日飲み続けても、健康に害はないという事になります。
急性参照用量では、1日5本までなら急性毒性を発生しない、という事になります。
この数値は動物実験で行われて数値を割り出し、その安全性の100分の1の量が定められています。

 

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緑茶の危険性

お茶の危険性が言われだしたのは、週刊現代が出した「日本茶は農薬まみれ、それでも飲みますか?」という記事が引き金になっています。
この記事の中で、日本の残留農薬の基準値が世界的に見て高すぎると指摘されています。
さらに、ネオニコチノイドという農薬の7つの成分が茶葉から検出されていて、そのうち3種類はEUですでに禁止になっているものでした。
これらの農薬は、残留農薬基準値を超えていないのですが、もともとの基準値が他国の比べ、非常に高いのです。
EUと比べると、基準値が1000倍以上のものもあります。

各国で異なる基準値

OECDというヨーロッパ、アメリカ、日本等、38ヵ国が加盟する、経済協力開発機構があります。
このOECDが定める残留農薬基準値の共通の計算プログラムを、日本は使っていません。
2017年に新たなネオニコチノイド系農薬、スルホキサフロルの残留基準値が決められる時に、国会では残留基準値の設定が低く、科学的ではないとして指摘されています。
OECDが定める残留基準値の算出方法では、1つの農薬について、同じ作物の試験データが8つ以上必要とされています。
これに対して日本の試験データは、作物ごとに1つか2つです。
日本が定めている基準自体が、先進国の国際基準とかなりずれがあるのです。
データ不足だという指摘に対して、経験則で決めているという回答もありました。
実際の試験結果と経験則で設定した基準との差が大きいと、その幅の中で農薬の使用方法が不適正でも許される可能性が出来てしまいます。
本来、農薬取締法で定めている使用方法と違う使い方をしても、残留基準値が高く設定されていればセーフとなり、流通出来てしまいます。
これでは消費者も不安になってしまいますね。
日本のやり方では国際基準を満たすような検査が出来ず、基準値案も結果として緩めに出てきてしまいます。

これに対して農林水産省は、
「農薬登録の残留農薬の際の試験数は重要な課題であり、科学的根拠に基づいた検討の必要がある」と述べています。

この会議の内容を見ると、政府が残留農薬に関して基準が甘い事を認めているのがわかります。

日本は農薬大国と呼ばれる程農薬の使用量が多いです。
これには、農協や農林水産省の利権が絡んでいて、農薬の種類や使用量が決められているという問題があります。
また、狭い農地で同じ場所で何度も収穫する野菜など、どうしても農薬使用量は多くなってしまう背景もあります。

週刊現代では、お茶農家はお茶を飲まない、と言っていますが、絶対にそんな事はない、と否定するお茶農家もいます。

週刊現代に対して農薬工業会が出している反論ですが、週刊現代の指摘を認めてしまうと、農薬の量を減らさなければならないし、農協の売り上げも減ります。
農薬工業会にとって、認めると良くない結果になってしまいますからね。
どちらの数値も正しいのですが、実際に残留農薬がどのくらい人に影響があるのかは、あくまで「可能性」「危惧」という指摘にとどまっています。

ネオニコチノイド系農薬の危険性

ネオニコチノイドは洗っても落ちず、葉の中に浸透する成分を持っています。

1.発がん性
2.胎児の脳の発達障害
3.鬱病
4.短期記憶障害

 

お茶農家の多い静岡県民の健康状態

静岡では、お茶の葉を天ぷら、かき揚げ、パスタ、和え物などと、様々な料理に活用しています。

2021年の人口10万人当たりの癌の全国死亡率ランキングを見ると、静岡は16位でした。
肝臓癌は15位、膵臓癌は32位、大腸癌は23位、胃癌6位、肺癌6位でした。
鬱病の患者数では、41番目に少ないという結果でした。
また、小学生の学力では、国語Aが全国5位、国語Bが4位、算数Aが7位、算数Bが12位、理科12位でした。
平均寿命では、男性は17位、女性は24位で平均よりも少し上でした。

これが日本の基準値が安全という証明ではないにしても、葉っぱごと食べている県民が元気に過ごしている事は確かなようです。

 

結論

国の基準値の再設定は必要ですね。
農薬は農協から提供され、散布量や種類など指導されていますので、農家はそれに従うしかなく、農林水産省もそれをよしとしています。
散布量や基準値の設定が緩い為、消費者を不安にさせているのです。
農薬の量の必要性、データ、根拠を公開するべきでしょう。

 

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