あの三度三冠王に輝いた落合博満選手も、若い頃に奥さんにこう言われたそうです。

「ホームラン王を取りたかったら、歯を治しなさい。」

歯は、ある意味人間の根幹をなす部分で、噛み合わせ次第で、力の入り方も全く違ってくるのです。
そして、私たちの健康とも密接に関わっている大切な部分なのです。

健康サロンのNOBUです!

信子夫人にそういわれて歯を治した、落合選手は、その後ホームラン王どころか、
三冠王を三度も取るなど、輝かしい成績を収めました。

しかし、歯の大切さをなぜ信子夫人が知っていたのか、そのことのほうが驚きでもあります。

ということで今回は、歯と全身の関係と、自然治癒力が上がる食事について解説していきたいと思います。

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1.歯と全身の関係

歯は独立した単なる固い塊ではなく、全身とつながっています。
かつて虫歯や歯周病は、口の中だけで起こっている現象で、体とは関係が無いと考えられてきました。
しかし、近年の研究で、虫歯や歯周病が原因で全身の病気になる、という事が分かってきました。
年配で虫歯や歯周病のある人は、体にも何かしらの病気や不調を抱えている人が多いです。

なぜ歯と全身はつながっているのでしょうか?

(1)「象牙質内の液体移送システム」(DFT)

歯の中には象牙質という部分があります。
その中にDFTという液体輸送システムが備わっています。
この仕組みにより、私達が食事によって取り込んだ栄養素が歯に届けられるのです。
つまり、歯はDFTという機能によって、全身とつながっているのです。

(2)DFTの役割

・歯の修復
人間の体には様々な組織、臓器、器官があり、それらは絶えず細胞レベルで生まれ変わっています。
しかし、歯は永久歯が生えたら二度と生え変わる事はありません。
長年同じ歯を使い続ける内に、ひびが入ったりする事があります。
そんな時、DFTが必要な栄養を運び、修復してくれます。
毛細管現象によって、食べ物の色素が吸い込まれ、黒ずんでしまったりします。
そんな時も、DFTの液体が食べ物の色素をクリーニングしてくれるので、ある程度白い状態を保っています。

・歯周病菌から守る働き
万一、歯茎に歯周病菌が歯に入り込んでも、DFTの免疫細胞が歯を守ります。

もしDFTの働きがストップしたら何が起こるのでしょうか?
歯は徐々に黒ずみ、歯茎に歯周病菌が入り込み歯周病になってしまいます。

しかし、DFTはあるスイッチが入ると逆流し始めます。
そして、口の中に無数にいる細菌が歯の中に入り込み虫歯を作り、ついには体内に入り込んで全身の病気を引き起こしてしまいます。

(3)DFTの逆流を引き起こす5つのスイッチ

① 砂糖の摂取
DFT逆流の最大の要因です。
逆流が起こると、口の中の細菌が歯の中に入り込み、歯の神経を刺激します。
特に血糖値を急激に上げるような食事は避けましょう。
現在虫歯が痛くて困っている人は、まずは2週間シュガーカットしてみましょう。
2-3日もすれば虫歯の痛みは治まり、進行も止まるでしょう。
砂糖を摂取している人の脳は、酸素不足に陥って機能が低下しています。
やる気を起こす、ドーパミンやセロトニンが分泌されにくくなっています。
甘い物を食べて一時的に幸せを感じても、それは一時的なものなのです。

② ストレス
ストレスはため込まないよう、意識的に解消していきましょう。
砂糖を減らすとストレスもたまりにくくなります。

③ 運動不足
別にジムに通って大げさな運動をする必要はなく、一日30分日常生活の中で筋肉を動かす事を意識すれば良いのです。
最も手っ取り早いのは歩くことでしょう。
エレベーターやエスカレーターをなるべく利用しないのも一方法ですね。
日常的な家事でも、一生懸命行うとかなり筋肉を使い、いい運動になりますよ。
デスクワークなど座った状態の場合は、太ももを片方ずつ高く上げる運動を行うと、太ももの筋肉が鍛えられます。

④ ビタミン・ミネラル不足
野菜をたっぷり食べるのが一番です。
現代の野菜は、昔のものに比べて栄養素が減っていますので、必要量よりも多めに摂りましょう。
あらゆる生活習慣病を予防する大切な栄養素なので、しっかりと意識して摂取しましょう。

⑤ 薬剤の使用
自分が今飲んでいる薬は必要なものなのかどうか、見極めましょう。
出来る事なら、あまり薬は飲まない方が好ましいです。
担当医と相談しましょう。

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2.虫歯を自然治癒で治す方法

(1)唾液の分泌量を増やす

唾液は虫歯を予防したり、進行を抑える大きな働きをしています。
抗菌作用があり、虫歯菌と呼ばれるミュータンス菌、ラクトバチルス菌の活動を抑えます。

唾液の分泌量が減る要因
① 薬剤(最も大きな要因)
ステロイド剤、精神安定剤、睡眠剤、降圧剤は口喝という副作用があります。

② 食品
塩分を摂り過ぎるとミネラルのバランスが崩れ、ブドウ糖が多くなると高血糖になります。
そして、それらを排出する為に水分が血液に集まり、口が渇いてしまいます。

③ ストレス
ストレスを受けると自律神経の交感神経が緊張状態になり、唾液が分泌されにくくなります。

④ 水分不足
コーヒーや紅茶は利尿効果が高く、いくら摂っても尿として排出されてしまいます。
しっかりと水を飲みましょう。

(2)体温を上げる

近年、低体温の人が増えていますが、抵抗力が弱まり病気になりやすくなりますので、しっかりと体温を上げる事が大切です。
また、白血球の活動が鈍くなるため、虫歯の自然治癒力も弱まってしまいます。

 

体温上昇プログラム
① 極力冷たいものを飲食しない。
食事の最後は必ず温かいものを飲む。
② 入浴は体温より少し温かい38度くらいの温度で、半身浴で30分以上行いましょう。
③ 入浴時に座禅を組み、3~5秒かけて鼻から息を吸い、3~5秒間息を止め、3~5秒かけて口から息を吐きだす。
この呼吸法を15セット行います。
④ 風呂から出る前に、首の周りに冷たいシャワーを浴びるか、冷たいタオルを巻いて冷やします。
⑤ 普段から首の周りは冷やさないよう心掛ける。

3.歯周病を自然治癒で治す方法

歯周病とは、炎症によって歯茎や歯の骨が溶けてしまう病気です。
深刻化すると糖尿病や腎疾患などを引き起こします。
歯周病は歯磨きよりも食生活の影響が大きいので、まず食生活を整える事が大切です。
日本では、歯周病が治らない場合、抗生剤療法を行いますが、腸内細菌を殺してしまうデメリットがありますので、避けたいものです。

 

歯周病の5つの原因
① 炭水化物の過剰摂取
余った炭水化物は脂肪細胞となり、健康に悪影響を及ぼします。
ご飯などの炭水化物は多糖類で、唾液のアミラーゼや、細菌、酵素によって分解され、単糖類になります。
余った単糖類に菌が入り込み歯垢を形成します。

② カルシウムの過剰摂取
体の骨格が出来上がってしまうとそれほど必要がなく、むしろ摂り過ぎると危険なミネラルです。
30歳を過ぎたらサプリメントや薬でのカルシウム摂取はやめましょう。
骨粗鬆症の原因っは運動不足です。
また、高齢者の圧迫骨折の原因は、骨の周囲の筋肉の衰えです。
カルシウムは自力で体外に出る事は出来ません。
血管から押し出され、別の場所に移動します。
マグネシウムと一緒なら、体外に排出されます。

③ マグネシウムの摂取不足
海藻類、ナッツ類に多く含まれています。

④ オメガ3の不飽和脂肪酸の摂取不足
抗炎症作用があり、歯周病予防に有効です。

⑤ 塩分の過剰摂取
塩分が濃い食べ物を摂ると、ビタミンやミネラルなどの栄養が細胞に吸収されることなく、体外に出されてしまいます。

すでに歯石が付着している方は、歯科医院で取り除く必要があります。
でも、それ以降は食事療法を続ければ歯石がつかなくなります。
歯は全身と繋がっていて、歯の病気は全身に悪影響を及ぼします。
まずは食事を見直し、自然治癒力を上げて行きましょう。

 

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