フィチン酸という成分があります。
これは私たちが食している食べ物の中に、多く含まれているものです。

これは私たちの体にとって素晴らしい働きをしてくれる成分ですが、
詳しくはあまり知られていないようです。

どこでこの記事では、

・フィチン酸を多く含む食品6選!
・フィチン酸の効果は?
・フィチン酸のデメリットであるキレート作用とは?

ということを中心に見ていきたいと思います。

 

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フィチン酸を多く含む食品6選!

その1 とうもろこし
その2 米ぬか
その3 小麦
その4 ゴマ
その5 インゲンマメ
その6 米

 

 

フィチン酸とは

フィチン酸とは、リン酸化合物の一種で、ビタミンBの仲間です。

カルシウム、マグネシウムと結合し、胃の中で分解されて出来ます。
非常に強い抗酸化作用があり、食用油の酸化防止などに使われます。
細胞の酸化を防ぎ、ガン細胞の発生と増殖を抑制します。

米ぬか、小麦などの穀類、豆類などに多く含まれています。
また、人や動物の細胞内にも存在しています。
人体では、心筋、脳、骨格筋などに多く含まれていて、
細胞機能を制御する役割を担っています。

血栓症を予防する効果

動脈硬化や心筋梗塞などの心臓血管系の疾患は、
血小板が凝集して血栓が形成される事によって起こったりします。
フィチン酸は、血小板の凝集を抑制する働きがあるので、
血液凝固の予防が期待出来ます。

セニック博士とジョン・ポドクザシー博士の研究で、
フィチン酸を多く加えれば加えるほど、強い血液凝固抑制がみられました。
その為、血栓症、冠動脈心疾患、寒栓症などのリスクを
下げられるのではないかと考えられています。

高カルシウム尿症を予防する効果

腎結石は、尿中のカルシウム値が高くなり、シュウ酸カルシウム、
リン酸カルシウムなどの結晶性物質の過剰な蓄積によって起こりやすくなります。

フィチン酸はカルシウム結晶の生成を阻止する事によって、尿中のカルシウムのレベルを低く抑えます。

1958年の研究で、1日に総量8.8グラムのフィチン酸ナトリウムを数回に分けて患者に投与した所、
患者の尿中カルシウムレベルが正常になりました。
高カルシウム尿症の患者に、この治療を長期に渡って行った所、9割の患者の症状が改善されました。
また、新しい腎結石の形成が起こらない患者も8割おり、カルシウム結石の予防にもなるようです。

 

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貧血を予防する効果

血液中のヘモグロビンの量が少ない状態が貧血で、全身が酸素不足になってしまいます。
フィチン酸が赤血球に取り込まれると、
各細胞でヘモグロビンと酸素の分離が強化され、その結果、
酸素運搬機能が促進され、貧血になりにくくなります。

 

生活習慣病による血液不調の改善効果

コレステロール値や中性脂肪値が高いと、
動脈硬化、冠動脈疾患が起こりやすくなります。

コレステロール値が高いと、血中のミネラルバランスが崩れてしまいますが、
フィチン酸はミネラルバランスを正常に戻す働きがあります。

1990年の、ライナス・ポーリング医科学研究所のラキシット・ジャリワラ博士と
共同研究者の実験動物を使った研究によると、
フィチン酸を与えると総コレステロール値の低下が認められました。
この事から、高脂血症や糖尿病などの治療にも使えるのではないかと考えられています。

 

フィチン酸のデメリットのキレート作用とは

これだけ素晴らしいと言われるフィチン酸にも、
一つのデメリットのようなものがあるとされています。

フィチン酸を含む食べ物はデトックス作用があるとされています。
それはこのフィチン酸がキレート作用を起こしているためです。

 

キレート作用というのは、体に有益なビタミンやミネラルを吸収して、
体に取り込みやすくしてくれたり、
その逆に有害物質を排出しやすくしてくれるのです。

 

キレート作用で有害な物質を体外に排出してくれるのと同時に、
体にとって必要なミネラル、カルシウム、亜鉛なども
同時に排出してしまうという説も存在します。

 

まとめ

このように、フィチン酸には素晴らしい効果を有しています。
こんなに素晴らしい成分であることに非常に驚きました。

しかしその一方で、キレート作用という欠点があるとも指摘されていますが、
総じてフィチン酸は素晴らしい成分であることは確かなようです。

フィチン酸を含む食品を食べた全員が100%キレート作用で
必要なミネラルを押し出してしまうということではないようです。

もし100%有害なキレート作用が起こっていたら、
米や麦を多く食してきた日本人のほとんどがミネラル不足になっている計算になりますが、
そうではないのは明白だと思われます。

ですから、やはりフィチン酸は素晴らしい成分であると結論付けたほうがよさそうです。

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